「三国志男」さくら剛
2008年07月19日 (土) | 編集 |
三国志男三国志男
(2008/05/09)
さくら 剛

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「あった!あったぞ!!!王平の墓だっ!! おお~~~。へぇ~~~。くぅぅぅぅぅぅ(涙)。長かった……。」赤壁、虎牢関から、馬超の墓、徐庶の自宅まで三国志遺跡100ヶ所以上を現場検証&爆笑ツッコミ! 三国志を愛するがあまり、本当に中国大陸を放浪してしまったへなちょこ青年の笑いと怒号の180日間、オモシロ冒険旅行記。写真と鋭いツッコミで、三国志ファンを爆笑させます。《アマゾンより》

中国には、赤壁や五丈原などの古戦場、劉備関羽張飛3兄弟をはじめとした魏呉蜀の英傑たちゆかりの地が、現代にいたるまで消滅せずに多数存在している。中国語がしゃべれない著者は、「関羽」「赤壁」「張飛馬超一騎打所」と紙に書いてタクシーの運転手や近所のおばちゃんに見せることのみで三国志遺跡を訪ねる執念の旅をする。そして、中国側には一切配慮せず、感動と憎しみをこめて読者に生々しく伝えてくれる。

ゲーム→マンガ→小説とある意味で王道ともいえるルートを辿って三国志ファンになった著者だから、まるでアニメのキャラクターの墓が実在するぐらいのテンションで心を踊らせる。まず漢中では、いきなり大物武将の馬超の墓に感動し、魏の夏候淵が老将黄忠にぶった斬られた定軍山では興奮に身悶え、さらに超大物の孔明の墓では中国人のいい加減さに呆れてしまう。

次に向かった広元では、蜀の古桟道、張飛の墓、張飛と馬超が一騎討ちを繰り広げた葭萌関(かぼうかん)を訪れ、その後も、成都、許昌、洛陽、荊州、赤壁と旅をしていく。ああ〜ったくもう。内容とは関係ないことを書くが、漢字の変換にイライラしてキレそうになった。まったく思う漢字が出てこないたらありゃしない。だから、もう人名や地名に触れることは書かない。すー、はー、すー、はー。深呼吸をしてみる。

著者の根っこにあるのがコーエーの三国志なので、比較はすべてゲームでの武将のグラフィックや武力などの数値になっている。そこは自分と変わりがないので気にならなかったが、文章が軽いなんてものじゃなくて大軽すぎる。だけど、写真の量はすごく豊富だ。できればカラーが良かったが、そこまでは我儘をいうまい。まあ、わかりやすくいえば、三国志の遺跡探訪した個人ブログを想像してもらえば、それがこの本の雰囲気のすべてだと思う。

ゲームや少年ジャンプを知らないという年配の方には、お子さますぎる内容かもしれない。だけど、まともな三国志ファンでも、自分の程度を落とせば、写真が多いので楽しめる可能性はあると思う。横山漫画のファンなら、それよりさらに楽しめるだろう。でもやはり、ゲームのファンが一番楽しめる内容になっている。すごく浅い知識で、ゲームありきの内容になっているからだ。そういう点でいえば、コーエーゲーム世代向けの本なのかもしれない。