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    2008

12.09

「ぼくは悪党になりたい」笹生陽子

ぼくは悪党になりたいぼくは悪党になりたい
(2004/07)
笹生 陽子

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主人公は兎丸エイジ、十七歳。兎丸家は三人家族。母親のユリコは、いわゆる未婚の母。小学三年生の弟ヒロトとは異父兄弟。輸入雑貨のバイヤーをする母が二ヶ月間の海外出張に出かけ、エイジはいつものパターン通りに動きはじめた。掃除に洗濯、炊事に買い出し、風呂の湯沸しにゴミ出しにヒロトの世話にアイロンがけにちらし広告の赤札チェック。主要な家事のローテーションはばっちり頭に入っている。

だが、修学旅行を三日後に控えたその日、ヒロトが水ぼうそうで倒れた。隣のおばさんにサポートしてもらえるよう考えていたけれど、それはヒロトが元気な場合にかぎったお願いごとで、病気の子供を丸三日間も看てもらうとなると、話は別だ。そこで、電話台の上に置かれた緊急時用のアドレス帳のページをくった。これは母親が社会に出てからこれまでに培ってきた人脈が、ほぼ完璧に網羅されているのだ。そこで、家が近くて会社勤めをしていない男の人が真ん中あたりでみつかった。杉尾ヒデノリさんとの電話会談は、びっくりするほど早く終わり、一時間もしないうちにかけつけてくれた。

人選はなかなかのヒットと思われた。その杉尾さんがふとつぶやいた。「こんなに早く会えるとは思ってなかった。驚いた」と。幼なじみのモテ男こと羊谷はおたくゲームのヒロインに惚れてしまった。仮想空間の住人に負けた恋人のアヤは荒れ、ふっぷん晴らしに付き合ったエイジは、幼なじみの恋人とやっちゃった。万引き犯の濡れ衣を着せられたヒロトとは、兄弟愛が冷え込んだ。

気が小さくて、現実に流されていて、シングルマザーの長男としての自覚を持って、子供らしくない我慢をして、でも、自由奔放な母親と、その母親の血筋をひいた自由闊達な弟と、わけありな杉尾さん。ロリおた道に転んでも、ただでは起きない羊谷。生きたいように生きている周囲の人たちの中で、自分だけが貧乏くじをひいているのではないだろうか? ストレスの貯金が満期になったエイジは家出をすることに――。

あいたたたた、という痛さが面白い。真面目君が悪党になろうとしても、所詮悪党としての素質がない。上には上がいて、ただ痛い目に合うだけだ。だけど、彼の気持ちはすごくよくわかる。弱り目に祟り目とはよくあること。何もかもがやりきれなくて、ふとやさぐれてみたくなる時もある。だからといって、自暴自棄になってみても身の丈に合わない。これぐらいならかわいいものでしょ、反抗期としては。そういえば家出ってしたことはないな~。連続のお泊りは経験したことがあるけれど。

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comments

3年前に読んだ本。しんちゃんのレビューでなんとなく、ぼんやりと思い出してきました(笑)
連続お泊り、どこに泊まっていたのかしら?

なな:2008/12/10(水) 22:27 | URL | [編集]

ななさん
お泊りは友人宅だったり・・・。
そこから学校に通ったりしてました^^;

しんちゃん:2008/12/11(木) 17:58 | URL | [編集]

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ぼくは悪党になりたい 笹生 陽子 主人公の兎丸エイジ、17歳。 父親はどんな人なのか知らない。年中海外を飛び回っている雑貨のバイヤーの母親と 異父兄弟の弟ヒロトと暮している。母の出張中、ヒロトが水疱瘡になり、 このままでは修学旅行に行けないと困ったエイジ...

2008/12/10(水) 22:29 | ナナメモ

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