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    2008

12.13

「恋愛嫌い」平安寿子

恋愛嫌い恋愛嫌い
(2008/10)
平 安寿子

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コンタクトレンズ販売店で勤務する二十九歳の喜世美、通販業者の販売データ処理を請け負う会社で働く二十六歳の翔子。スナック菓子メーカーの販売促進部勤務の三十五歳の鈴枝。彼女たち三人は、カフェテリアにそれぞれ一人で来て、相席になったのが縁でいつのまにか仲良くなったランチメイト。そんな恋が苦手な三人の女性たちの揺れる思い、非恋愛模様を描いた連作短編集。

「恋が苦手で……」
喜世美は、恋愛が苦手。実践はもちろん、恋愛一般に対して語る、いや考えることさえ、からっきしダメ。切なさのあまり涙にくれる的な経験がない。恋をしてるんだわとうっとりしたことも、会いたくて会いたくてたまらず、身もだえるというのもなかった。感情に溺れない性分は、喜世美の隠されたコンプレックスだ。喜世美は、初めての男と十年ぶりにばったり再会した。そんな喜世美、十九歳の脱処女奮闘記。

「一人で生きちゃ、ダメですか」
飼い猫のキョロとブログ。それだけで満たされる人生。それでいいさと開き直れない、罪悪感のような、不安感のような、居心地差が常にあって、翔子の胸を漠然と圧迫する。ネットおたくの翔子は、ブログになら、正直になんでも書けた。大好きなジム・キャリーが縁でこぶ茶(ハンドルネーム)とブログ友達になった。こぶ茶のコメントは翔子のツボを激しく刺激した。そのこぶ茶と翔子は二人で映画を見ることになった。

「前向き嫌い」
ベテランOLの鈴枝は部長職を打診された。結婚せずにずーっと働いていると、仕事に生きる女だと思われる。そんなことはない。食っていくために、働いているだけだ。出世したいなんて、思ってない。給料は上がるだろうけど、責任が重くなるのはいや。生きていくだけで精一杯で、バイタリティはない。敢えて言うなら、川の流れに身を任せ主義。だから、前向きになんか、なりたくない。

「あきらめ上手」
コンタクトレンズを販売する際には医師の処方箋が要る。というわけで、販売店には眼科が併設されている。新任の委託医は誰が見ても、どこから見ても、優しそうで感じがいい。こりゃ、モテますぜ。喜世美はモテる男争奪戦レースに加わりたくなくて、遠くから眺める態勢でいた。ところが、無欲の勝利と言うべきか、その中谷のほうからお声がかかった。なんですと?喜世美は内心のパニック状態を悟られないよう、営業笑顔で淡々と対応した。

「キャント・バイ・ミー・ラブ」
翔子がブランドものに反感を抱くのは、それが優越感を得るための道具にしか見えないからだ。お金って、怖い。でも、お金は欲しい。お金のことを考えると、気持ちがヨロヨロしてくる。本来、翔子は金銭にうといほうだ。ところが、最近、プチ成金男との接近遭遇があり、かつ、珍しいことに言い寄られているみたいだ。かつての専門学校の同窓生で、今やIT企業の取締役となったプチ成金から、ブランドもの攻勢を受ける。

「相利共生、希望します」
鈴枝のような知性派美人顔、いわゆるクールビューティーには、大きな欠点がある。考え事をすると、どう見ても、何かに怒っているとしか思えないからだ。美人だけど、モテない鈴枝は、めずらしくムキになっていた。それは、荻野薫子のせいだ。ひいきにしているバーに、最近よく顔を見せるようになったが、名だたる男っ食いだった。それがなんと、鈴枝ごひいきのバーテンダーと薫子が、できているらしいのだ。許せん!

「恋より愛を」
何もかもが、不意打ちだった。三人の女はいつも通り、ランチタイム・トークに興じていた。ごく社会派の会話をやり取りし、コーヒーを半分飲み終えた頃、一人の女性がもじもじと口を切った。わたし、結婚するの。普通、こういう場合に言う言葉はひとつだ。おめでとう。しかしながら、二人ともとっさにその言葉が出なかった。さらに、相手は五歳の子持ちで、その子がいるから結婚することになったと言い出した。


感情に溺れない性分の喜世美。飼い猫とブログだけで満たされる人生の翔子。根っからの前向き嫌いな鈴枝。なんかやたらと、いちいち心に突き刺さる。と思っていたら、男女の違いはあるけれど、この人たちって自分とそっくりな人ばかり。恋することにめんどくさくなって、一人が楽ちんだから好きで、熱くなってる人をしらけて見てしまう。でも、それでもいいじゃん。悪い? 本人がいいって言ってるんだからさ。そんな自分への応援歌として、とても面白く読むことが出来ました。実際のところは、身につまされるけれど。ははっ。

平安寿子さんのサイン。

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2009/01/15(木) 06:47 | +++ こんな一冊 +++

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