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    2009

01.03

「普通じゃない」原田マハ

普通じゃない。―Extraordinary.普通じゃない。―Extraordinary.
(2007/09)
原田 マハ

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しいなはじいちゃんと二人暮らし。しいなのじいちゃん、御厨道楽は代々続く江戸の花火職人。植物の研究者になった父が存命だったなら、しいなももっと学問に興味を持ったかもしれない。あるいは母が存命していれば、華道の師範だった彼女の後を継いだかもしれない。今、しいなは何もしていない。植物学者でも、華道の師範でも、ましてや花火職人でもない。ただ一心に植物が好きなだけの、どこにでもいる二十六歳の女の子。目下のところしいなの夢は日本一のガーデナーになることだ。

そんなある日、ふとしたことがきっかけで、しいなの耳が植物の声を聞き分けるようになってしまった。最初のうちはドリトル先生の植物版だ……と感慨にふけっていたが、すぐに事の重大さに気づいた。四六時中、どこにいても何をしていても、植物の声がする。植物の声が聞こえるようになって一ヶ月。しいなは植物との会話を楽しめるようになっていた。植物公園の温室のバナナの木が、木肌がかぶれて困っている。そう聞いたしいなはひとり、郊外の植物公園へ来ていた。

バナナの木の下までたどり着くと、真下にあるベンチに老人男性が寝そべっている。二人はとりとめもない話をした。いつしかしいなはすっかり心を開いて、自分の夢を打ち明けていた。日本一のガーデナーになりたいと。強く願って言い続ければ、夢はかなってしまう。そう語る老人は、しいなに黄色いラナンキュラスの鉢植えと、権田原大咲と書かれた名刺を手渡して、また会おう、と約束して去っていった。

権田原大咲。総合都市開発企業・権大開発株式会社代表取締役社長。しいなはその会社に採用された。とりあえず一年契約で。年俸六百万円。ボーナスは出来高。約束どおりの再会となった。社長たっての要望で、配属先は地下四階にある秘書室出島。妄想とは実現の別名だ。それが権田原の信念。権田原の妄想が勃発するたびに、それを一手に引き受けて解決する。それが秘書室出島の仕事だった。

権田原大咲、一世一代の夢。東京都心のビルの屋上を、すべて花畑に変える。プロジェクト名は、普通じゃない。チームメンバーは、しいなの直属の上司の矢車草輔、矢車の同期で建築界のサラブレットという花房藤花、同じく同期で仕事のできるイケメン森崎葉、派遣社員で秘書室所属の青葉桜子、呉服屋のお嬢様で幼なじみの大場真百合、屋上緑化のエキスパートという樹医の荻野あおい、そして、鉢植えのE・Oを常に抱えている御厨しいな。普通じゃない人たちが、普通じゃないことに奮闘するサクセス・ストーリー。

ネット先行の作品なので、従来の作品と比べると、深みや味わいはまるでない。心にぐっと響くというものではなく、お手軽に読めて、温かな気持ちになれる作品だ。でもこれはこれでありかもしれない。携帯小説が好きな方がこの本を手にとって、これがきっかけで、原田マハを読み始めること繋がるかもしれないからだ。そういう点でまあ、多めに見ることにした。いわゆる、大人の絵本的な作品かな。

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原田マハ
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comments

こんばんは。
そして、遅れてしまいましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
新年早々のコメントであれですが・・・この作品は、正直イマイチでした~。もうちょっと深みがあればいいのに・・・と思ったことを覚えています。
つい最近読んだ『キネマの神様』は良かったですよ~。ぐっと来てしまいました。

エビノート:2009/01/06(火) 21:56 | URL | [編集]

エビノートさん
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
いいたいことは何となくわかります。
でも、自分は寛容に大人の絵本的に読みました。
「キネマ」も読むつもりなので、楽しみになりました。

しんちゃん:2009/01/07(水) 22:33 | URL | [編集]

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