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    2009

01.10

「妖怪アパートの幽雅な日常1」香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (講談社文庫)
(2008/10/15)
香月 日輪

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稲葉夕士は、今年条東商業高校へ合格した。条東商は、就職に関しては実績のある高校だ。寮もある。両親を亡くしたのは、中学一年の春。二人が、知り合いの告別式へ出席した帰りの交通事故だった。あの日から、親戚の家で暮らしてきた。伯父さん夫婦も悪い人ではなかったけど、自分の世話を大変な負担に感じていることが伝わってきた。そのうえ、伯父さんの家には、夕士のことを嫌う恵理子がいた。やっと親戚の家から出られる時だった。

そこに信じられないことを聞かされた。寮が家事で全焼し、建て直すのに半年かかるそうだ。ふと気づくと、夕士は電車に乗っていた。それは、条東商へゆく線だった。謎の声に導かれ、その不動産屋に紹介されたのは、家賃二万五千円、光熱費、水道代、賄い費込みという破格のアパート。そこには、大好きな詩人が住んでおり、即入居を決めた。だが、この寿荘は、近所では妖怪アパートと呼ばれていた。

偏執狂的なファンをもつ詩人にして童話作家の一色黎明。昼は高校に通い、夜は除霊師の卵として修行する久賀秋音。海外で人気があるという画家の深瀬明。怪しい骨董屋に、プロの霊能力者。それ以外は、手首だけの賄いさんのるり子さんとか、掃除おばさんの鈴木さんとか、会社に勤める佐藤さんとか、影の薄い少年クリとか、名前がついたモノ以外にも、実にいろんなモノがこのアパートには巣食っていた。

このアパートに来てから、夕士は自分の考えや常識が、あっちこっちでひっくり返り、そのたびにもう笑うしかなくて、そのうち本当に愉快になってきてしまう。両親を失い、シビアな世の中をたった一人で生きていかねばならないと、ずいぶん肩に力が入っている状態だった。笑っていいんだ。自分の考えや常識で、自分を縛る必要はないんじゃないかと思った。このアパートが持っている「渾沌」が、面白かった。妖怪アパート・シリーズ第一弾。

書店でなんとなく見つけてなんとなく買った本。これは買って正解だった。主人公が前向きで真直ぐな好男子で、あっさり読めてキャラ読みもできる。もうちょっと気楽にいこう。自分をよく知るためには違う場所から見なきゃダメ。といった分かりやすいメッセージも心にすうっと浸み込んでくる。これはぜひとも、続編を読んでみたくなった。次回作の文庫化を気長に待つか、手っ取り早く図書館で借りるか、少々悩むところではあるが。

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