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    2009

01.20

「プレゼント」若竹七海

プレゼント (中公文庫)プレゼント (中公文庫)
(1998/12)
若竹 七海

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フリーターの葉村晶は事件に巻き込まれ、小林警部補は借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける。二人が出会った事件を綴った連作短編集。「海の底」「冬物語」「ロバの穴」「殺人工作」「あんたのせいよ」「プレゼント」「再生」「トラブル・メーカー」を収録。ぶっちゃけ、葉村晶と小林警部補が交互に登場する構成には?だった。でも、ラストで二人が合流。著者の狙いはこれだったのかと納得。

「海の底」
たまに原稿を書き、現在は掃除会社でバイトをしている葉村晶は、大学の先輩で編集者の遠藤から、ホテルの部屋にくるよう呼び出された。室内には遠藤と若い編集者がひとり。そして足元のじゅうたんには、血のしみが広がっていた。この部屋に泊まっていたのは売り出し中の覆面作家。若い編集者が前日に一時間ほど初対面を済まし、翌日にやって来たら、血のあとがあり、本人は行方不明。だが、事件ではないから、内々で、プロのテクニックでじゅうたんのしみを消去するよう言ってきた。

「冬物語」
雪深い山奧の別荘。男は少年時代から親友だった吉本を呼び寄せ、計画通り殺害した。吉本は銀行に就職し、男はちっぽけな建設会社を継いだ。貸しつけのノリマがきついという泣き言に、男はしかたなく土地を担保に金を借りてやった。景気が低迷し、金の回収のめどがたたなくなったらしいと踏んだ吉本は、担保の土地を押さえ、彼の勧めで入会したカードを無断で私用。結果、弁護士の勧めで自己破産し、会社は倒産した。許しを乞うつもりなら……賭けだった。事件の事情を伺いにきたのは小林警部補。

「ロバの穴」
葉村晶の現在の職場はテレフォン・サービス会社。会社名を“王様の耳はロバの耳社”という。仕事についてからまだ三日だが、不倫を告白され、汚職目撃談を聞かされ、過去のあやまちをどう思うかと問われ、いじめの悲惨を打ち明けられた。さしずめ安上がりで誰にも傷のつかないカウンセラー、という役回りである。空気を入れ替えようとサッシに手を伸ばした。そのときだった。影は上から下へと移動したのだ。この会社に勤めていて自殺したのはこれで二人目。ひとの心の闇が魂を塗りつぶしたのだろうか。

「殺人工作」
三杉若葉のまえには死体がある。塩川春美の死体が。身体中の血がバスタブに溜まった水にほとんど流れ出していた。袋の中に春美を入れた。道はすいていた。若葉の仕事は、片倉忠の秘書である。その家は暗闇の中に沈んでいた。しかし、バスタブは春美のそれと同じように血で赤く染まり、片倉の死体が半分沈みかけていた。袋から春美を出し、バスタブにほうりこんだ。ふたりの死体は、バスタブの血の海に、揺れながら仲良く寄り添った。これなら誰が見ても、立派な心中死体だと思うだろう。だが、小林警部補は…。

「あんたのせいよ」
二週間前から葉村晶は興信所で働いていた。そこに掛かってきた一本の電話。相手は大嫌いな佳代子だった。今晩レストランに来てほしいといって電話は切れた。貞二、佳代子、それに晶。学生時代のよくある三角関係。佳代子は見事に彼をかっさらった。彼女との待ち合わせをすっぽかした翌日、刑事がふたり晶の部屋にやってきた。貞二の婚約者が何者かに殺されたという。その犯行時刻、佳代子はゆすりの相手と会っており、晶がきていれば、アリバイは証明されたと怒鳴りこんできた。

「プレゼント」
デザインオフィス・佐伯里梨。広々としたオフィスは以前と少しも変わっていない。里梨の私室。ここに入るのも一年ぶりだ。一年前の誕生パーティーの日に里梨が殺された。ここにいるのは、あの日、ここに来ていたひとたち。旦那の佐伯。御母様の友子。歯医者の鶴見。里梨の幼馴染の幸恵。事務員だった京。公共機関に勤める氷室。プログラマーの達也。それぞれがあの日のことを語りだす。そのとき、クローゼットから男がひとり、飛び出してきた。現れた男は間の抜けた声で名乗った。私、小林警部補と申します。

「再生」
葉村晶は興信所の調査員になって一年が過ぎていた。依頼者は作家の男。原稿がまったく書けておらず、仕事場の隣室には担当編集者がいた。ところがその日、どうしてもある人物と会わねばならず、出かけていたのは四十分。ここに篭っていたというアリバイのために、窓に向けてビデオカメラを回しておいた。そして帰宅して、ビデオを再生した。映っていたのは、人殺しの場面。逮捕されたのは小娘。だが、ビデオに映っている犯人は男だった。だが、息子がそのテープの上に録画して、その証拠は消えてしまった。

「トラブル・メーカー」
山道脇で意識不明の重体の女性が発見された。現場に急行する小林警部補。被害者の所持品のクレジットカードの裏に、ぞんざいなサインがあった。葉村晶......。姉に勧められて冗談で応募した懸賞で香港旅行があたった。しかし、幸運は目的もなくやってこない。妻を尾行してほしい。そう切り出した男は、スーツの内ポケットから札束をひとつ、つかみ出した。妻の名は鳥羽メイ。晶の中学時代の同級生だった。重症の万引癖があり、見張りを付けたいという。うさんくさい説明を聞いて断ったが、それでも男はしつこかった。

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若竹七海
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プレゼント/若竹 七海


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2012/05/01(火) 01:00 | ◆小耳書房◆

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