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    2009

01.31

「遠くて浅い海」ヒキタクニオ

遠くて浅い海遠くて浅い海
(2005/09)
ヒキタ クニオ

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あるときは三郎(「凶気の桜」)、あるときは幸三(「消し屋A」)、今回は将司と名前を変えた消し屋の将司。消し屋とは、殺し屋だが、人間の生きてきた痕跡すら消してしまうから、消し屋だ。将司はオカマの蘭子を連れて、那覇行きのフェリーに乗った。フェリーに乗りこんだのは、殺害した本土のヤクザ総長の遺体を解体し、海中に沈めることで消しの仕事の処理をするためだった。

沖縄に着いた将司に早速仕事の依頼の電話がかかってきた。依頼人は小橋川という男。天才を消して欲しい。天願圭一郎は十八のときに、新薬の基となる物質を発見し、世界で通用する物質特許を取得。その物質を応用して新薬を発明し、そこで製法特許も取得した。この物質を利用して作られた薬は二百二十種類あって、その半分以上は天願が作り上げた。小橋川は、天願の持っている権利を管理する会社をやっている。その天願を殺すのではなく、自殺させて欲しいというのが依頼だった。

自殺をさせるには、そいつの頭の中を覗かなければいけない。依頼を受ける条件として、将司から要望を小橋川に出した。天願と自由に会って近づける状況を作って欲しい。将司は蘭子を連れて天願邸に滞在することになった。下手な細工をせずに、仕事は消し屋だと明かすと、天願は目を輝かせて興味を示す。そして同居している十三歳の麻という少女もまた、将司のことを面白がる。俺を殺しにきたんだろう、という天願の問いに、将司は簡単にそれを認めた。認め合う天才と天才。天才による対峙が始まる。

ヒキタ作品はよく読むが、どうもこのシリーズは苦手みたいだ。ストーリー展開が平坦だからなのか、すぐに飽きがきてしまう。延々と読まされる天願の成長記録。調合した薬を売りさばき、ヤクザを襲撃したりと、天願の過去という横道の方では暴走しているが、現実の世界ではまったりと向き合うばかり。これが将司のいう、対象者の頭の中を覗くという行為なんだろうが、そちらにばかり重心を傾けた作品構成にちょっとイライラが募る。

小説とはフィクションを楽しむものだが、それが作られすぎると仇となる場合がある。本書に限っていえば、その作りすぎが自分とは合わなかった。天才という設定や、天願と小橋川の出会いなど、安物のドラマのようで、「血」のうんぬんにしてもなんだかな~という感じ。これは自分が読んで思ったことであって、他のかたが読むとそうでないかもしれない。ただ、自分とは残念ながら肌が合わなかった。それだけのことです。

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ヒキタクニオ
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