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    2009

02.03

「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
(2004/12/18)
米澤 穂信

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「秋期限定栗きんとん事件」が発売されるということで、これまで積読だった本書を読むには時期がぴったりかも、と書庫?からひっぱり出してきた。小市民シリーズ第一弾。

中学から高校へと進学。多少意味合いは違うけれど、ぼくたちも高校デビューを狙っていた。中学三年の初夏から一緒にいる小鳩くんと小佐内さんは、共通の信条を持っていた。小市民たれ。日々の平穏と安定のため、小鳩くんと小佐内さんは断固として小市民でいたい。もっとも、その表れ方はちょっと違う。小佐内さんは隠れる。小鳩くんは笑って誤魔化す。二人はお互いを言い訳に使うように盾になる約束をしていた。穏やかな時間を作り出すだめに。

それなのに、二人の前には頻繁に謎が持ち込まれる。女生徒のポシェットが盗まれた、美術部員が描いたへたくそな二枚の似た絵、おいしいココアの作り方、試験中に教室の後から瓶が落ちて割れた謎、自転車泥棒の行方、と。探偵なんて、小市民志望がやることじゃない。仮に解いたとして、それを伝えるのが嫌だ。こうこうこうで、こうなりましたっていう解説を避けたい。でも、つい推理をして、解答を導き出してしまう小鳩くん。果たして彼らの望む平穏な日々、小市民の星を掴み取ることができるのだろうか?

クレープ、タルト、ヨーグルト、ケーキ、ロリポップ、と甘いお菓子がたくさん出てくるけれど、内容はちょっぴりビター気味。大方の意見では、甘いものが食べた~い、となるのだろうが、自分は甘いものを見ただけで吐き気がするほどの、甘系は苦手中の苦手。生クリームなんてとんでもない。乳製品なんて、口に入れた瞬間吐いちゃうぜ。

これは独立した短編ながらも、食い物の恨みは何とやらで、全体としても一つの事件になっている。そう、「春期限定いちごタルト事件」なのだ。中学時代に口を出したがって痛い目にあった小鳩くん。そして小佐内さんもまた、中学時代の自分から変わりたがっている。無類の甘い物好きで、人の背後に隠れたがる小佐内さんだけど、ラストで明らかにされるその本性は……ひぇ~~! これは彼女の一端でしかないが、どんな狼ぶりだったかは超気になってしまう。

近いうちに「夏季限定トロピカルパフェ事件」を読んで、その勢いで「秋期限定栗きんとん事件」へと流れ込んで行きたい。まだ若書きではあるが、ツボを押さえた作品であると思った。

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米澤穂信
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comments

まだまだですよ。まだまだです。スイーツ甘さも小山内さんの本性もこれからが本領発揮です。

たまねぎ:2009/02/04(水) 22:36 | URL | [編集]

たまねぎさん
まだまだ~!?  俄然、楽しみになってきました。
二冊目も書庫?から引っ張り出して待機させてます。 

しんちゃん:2009/02/05(木) 19:49 | URL | [編集]

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春期限定いちごタルト事件  米澤穂信


さて、米澤穂信さんの小市民シリーズです。 この春、めでたく船戸高校の門をくぐる事となった小鳩常悟郎君。彼はこの高校入学という節目を好機ととらえ、密かなる誓いを胸に抱いていた。 それすなわち小市民たれ。 小市民、それは人に疎まれ恨まれる事無く、た...

2009/02/04(水) 23:23 | 今更なんですがの本の話

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