--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

02.10

「ハブテトル ハブテトラン」中島京子

ハブテトル ハブテトランハブテトル ハブテトラン
(2008/12)
中島 京子

商品詳細を見る

ぼくの行っている東京の学校の五年三組は、先生が授業をしようと思っても、泣いたり騒いだりで、授業にならない。学級委員のぼくは、先生には「なんとかしろ」と言われるし、クラスの連中には「いい気になるんじゃねえ」とか言われて、どうしたらいいかわからなくなり、気がついたら、声が出なくなっていた。結局、五年生の一学期は、ほとんど学校に行けなかった。

飛行機に一人で乗るのは、初めてじゃない。おばあちゃんの家に、最初に一人で行ったのは九歳の夏だった。それから毎年、行っている。今年は、夏休みが終わっても、ぼくは東京に帰らないで、九月から、広島県福山市松永の小学校に通うことになる。九月のことを考えると、ちょっと暗くなりそうだった。だけど、今年は、もっと予想外の出来事が待っていた。なにしろ一緒にいるのはハセガワさんなんだから。おじいちゃんが脚と腕の骨を折って、入院していた。

のどかで穏やかな瀬戸内の小さな町。おばあちゃんの幼なじみというハセガワさんや、ウメちゃん、マテオ、ノブミツという友達や、オザヒロという女の子と出会った。ゲタリン、プリントップといったわけのわからないカタカナの謎を知った。地元のお祭りにも参加した。今治までしまなみ街道を渡ればすごく近いことがわかった。今治。東京で好きな女の子がいたが、怒らせたまま、会えなくなってしまった。後悔している。言わなきゃいけないことを、言ってないまま、彼女は今治に転校してしまった。会いに行きたい。

といったことを経験し、本の表紙場面へとストーリーは展開していく。学級崩壊の渦に飲み込まれて、素直で真直ぐな少年だからこそ、心がポキリと折れてしまった。それにしても、あの担任は酷いんじゃない。ちょっと赦せないなぁ。その一方で、松永では都会にはない人情があって、それが心地良い。それとするすると胸に飛び込んでくる同級生たちがすごく魅力的だった。自転車で女の子に会いに行く場面も、その対面した女の子の変わりようもすごくよくわかる。それに方言がきついハセガワさん。その際立ったおいしいキャラぶりが印象深かった。

「ハブテトル」とは備後弁で「すねている、むくれている」という意味。「ハブテトラン」とは否定形だそうで。この本は、大人よりも子供たちに読んでほしいな~。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

中島京子
トラックバック(6)  コメント(6) 

Next |  Back

comments

せっかくいい人たち、友人たちに恵まれたのに、東京に戻っちゃうのもったいないですね。東京の小学校自体はちっとも問題改善されてないのに、大丈夫かな?って思ってしまいました。
松永の町での少年は生き生きしていて、嬉しくなりました。お好み焼きが食べたい!!

じゃじゃまま:2009/03/09(月) 12:41 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
強い心が持てて、一年後に再会できるからこそ、東京に戻ったのだと思いました。
このまま残れば負けたままだしね。
大阪もお好み焼きはうまいっすよ(笑)

しんちゃん:2009/03/09(月) 18:20 | URL | [編集]

しまなみ海道を自転車で走るシーンなど、瀬戸内の綺麗な海が目に浮かぶようでした。
ハセガワさん、いい味出していました。

EKKO:2009/04/12(日) 09:46 | URL | [編集]

EKKOさん
しまなみ海道は自分で困難を乗り越える重要な場面でしたね。
それと共にハセガワさんも印象的でした。
前半を除けば、かわいらしい作品でしたよね。

しんちゃん:2009/04/12(日) 19:30 | URL | [編集]

こんにちは。
瀬戸内ののんびりした雰囲気も、
少年と心優しい人たちのふれあいもよかったよね。
ハセガワさんのキャラも楽しかったし、
サノタマミに会いに行くエピソードも気に入ってます。
東京に帰っても大丈夫と思えるラストもさわやかでしたね。

中島さんの「エ/ン/ジ/ン」は知らなかったわ(^_^;)。

mint:2009/04/13(月) 11:58 | URL | [編集]

mintさん、こんにちは。
瀬戸内の小さな町は、のどかで穏やかで良かったですよね~。
みんないい人ばかりだし、都会とはえらい違いでした。
新刊の「エ/ン/ジ/ン」も良かったですよ。

しんちゃん:2009/04/13(月) 17:16 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

ハブテトル ハブテトラン 中島京子著。


≪★★★☆≫ 毎年夏休みを過ごしてたおじいちゃんとおばあちゃんの住む広島のある町で、5年生のダイスケは2学期だけ過ごすことになった。 東京の学校に行けなくなって、広島の松永の小学校へ通う。小さな心にいっぱいのものを詰めた少年が、ふわ~っと心が軽くなるまで

2009/03/09(月) 12:38 | じゃじゃままブックレビュー

ハブテトル ハブテトラン/中島京子


JUGEMテーマ:読書 読書期間:2009/3/8 [ポプラ社HPより] 登校拒否になった小3の大輔は、母の故郷・広島県の松永に転校。穏やかな瀬戸内海の町と人に出会い、元気を取り戻した大輔の胸にある思いがわきあがってくる!

2009/03/21(土) 21:04 | hibidoku~日々、読書~

『ハブテトル ハブテトラン』  中島京子  ポプラ社


ハブテトル ハブテトラン著者:中島 京子販売元:ポプラ社発売日:2008-12おすすめ度:クチコミを見る 「ハブテトル」とは備後弁で 「すねている、むくれている」という意味 「ハブテトラン」は否定形 中島京子さんは、実は私の今年のテーマのひとつでありまして

2009/04/12(日) 09:47 | アン・バランス・ダイアリー

『ハブテトル ハブテトラン』 中島京子


今日読んだ本は、中島京子さんの『ハブテトル ハブテトラン』(2008/12)です。

2009/04/13(月) 11:46 | いつか どこかで

ハブテトル ハブテトラン/中島京子


ハブテトル ハブテトラン(2008/12)中島 京子商品詳細を見る わたしにとっては、ほぼ地元なのでご当地小説ですね。 近くで見ることのできる風景...

2009/04/18(土) 20:42 | それでも本を読む

ハブテトル ハブテトラン 〔中島 京子〕


ハブテトル ハブテトランポプラ社 2008-12売り上げランキング : 55371おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 広島県・松永を舞台に、はずむような備後弁でつづられた物語。 (BOOKデータベースより)

2009/09/11(金) 21:12 | まったり読書日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。