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    2009

02.12

「GOTH  モリノヨル」乙一

GOTH  モリノヨルGOTH モリノヨル
(2008/12/17)
乙一

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私は少女を殺した。はじめてではない。四人目だ。出会って間もない、黒髪の少女だった。一人目は七年前の少女だ。撮影現場にそのまま放置したせいで、彼女は世間の注目をあつめてしまった。その後、二人目、三人目の被写体は念入りに隠して現場を撤収した。レンズをむけられると、人は自己を演出しようとする。被写体に宿る自意識、見られているという感覚がそうさせる。人間を被写体とし、望む写真を撮るには、被写体の演技が邪魔である。レンズをむけても演技をしない、自意識の宿らない被写体。想像力をかきたてる空白。作ってしまえばいいのだ。そのような被写体を。

そこに落葉樹林の奥へとむかう小路があった。やがてひらけた一画に出る。ただの荒地である。しかし、ここで人に会うことは予定にない。人影が気配に気づいてふりかえった。長い髪と制服、すべてが黒色である。戸惑っていると、少女が近づいてきた。写真、撮ってくれませんか。彼女はしっているのだ。ここが死体遺棄現場であることを。どの場所に死体が遺棄されていたのかもリサーチ済みらしい。七年前、死体を寝かせたその場所に、別の少女が横たわっている。森野と名乗った少女が主張するところのいわゆる記念写真を、十枚ほど撮ったところで撮影は終了した。

この被写体への興味がわいてきた。この少女をフィルムにおさめたかった。この美しい少女が死んでいるときの顔を写真に撮って持ち歩きたい。男の足は、自然と彼女を追いかけた。森野が無言で車に乗り込んでドアを閉める。彼女の死に顔を想像するとおちつかない。恋焦がれるように心臓が高鳴る。少女は横顔を夕焼けに染めながら、いつからか携帯電話を操作している。友達です――。映画「GOTH」の試写を観てインスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろし、ヒロインを演じた高梨臨という森野夜が写しとられた約150カットを収録。作家乙一×カメラマン新津保建秀によるコラボ作品。

物語としては満足することができた。絶対零度の冷ややかな空気の中で、殺人犯と森野夜が一緒に行動をしてしまう。これがすごくドキドキする。ただ、収録が一編だけというのがどうも寂しい。それと写真のことはよくわからないが、この存在意義がこちらに伝わってこない。それに何故、モデルは茶バツなんだろう。森野って黒髪の少女でしょ。中途半端で、なんだかな~という感じ。写真はいらないから、もう一編ぐらいを収録して欲しかった、と思うのは自分だけではないだろう。でも、森野の携帯メールはグッドだった(笑)

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乙一
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comments

サブタイトル、
「モノニヨル」って読み違えてしまいました( ̄∇ ̄;)

乙一さんて、
まだ読んでないけれど、
ホラーってイメージが強いです。

いや~、
ホラーって
怖そうで苦手~
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー

え?
誉田哲也読みまくりのあたしが言うな?
ごもっとも(* ̄m ̄) ププッ

つたまる:2009/02/14(土) 05:18 | URL | [編集]

つたまるさん
よく分類されるのが、ホラーの黒と逆の白です。
黒乙一、白乙一の作風がありますよ。

しんちゃん:2009/02/14(土) 16:49 | URL | [編集]

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GOTH モリノヨル/乙一


オールタイムベスト級の傑作『GOTH』シリーズの新作。 映画タイアップ商品なのが悲しいけど、新作が読めるのは嬉しいですね。 GOTH モリノヨ...

2009/02/22(日) 14:06 | 黒猫の隠れ処

乙一『GOTH モリノヨル』


今回は乙一『GOTH モリノヨル』です。 『GOTH モリノヨル』は2008年12月、角川書店より発刊されています。 角川書店ホームページの紹介より抜粋 『山奥にある連続女性殺人事件の死体遺棄現場へ赴いた森野夜。その場で出会い、記念撮影のシャッターを押してくれた男...

2009/03/10(火) 20:54 | 初心者のための読書ガイド

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