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    2009

03.11

「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」誉田哲也

ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華(あやかしのはな) (ウルフ・ノベルス)ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華(あやかしのはな) (ウルフ・ノベルス)
(2003/01)
誉田 哲也

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紅鈴には永年、愛した男がいた。欣治。作り物と見紛う端正な顔、透けるほど白い肌、強靭で無駄のない筋肉、あまり高くない背。二人はよく似た質の身体を持ちながら、その実、性格は正反対だった。無益な殺生を嫌い、弱者を助ける労を厭わなかった欣治。紅鈴が人間を殺すと、欣治は蔑むように言ったものだ。だが、欣治は残忍な面も持ち合わせていた。この世で時を分かち合える者は他にいない。そのかけがえのない唯一無二の存在、欣治は、殺された。あれから三年経つ。

東京警視庁目白警察署。今朝方、南池袋で喉元を猛獣に食い千切られたような変死体が発見された。凶器は牙。仏の傍には食い千切った皮膚があった。遺体は全体が白っぽくなるほどに出血している。それは傷口が頚動脈を横に切断していることからも疑う余地はない。だが、ならばその噴き出たはずの血はどこに行った? 発見現場にはほとんど血痕がなかった。死亡直後に遺体を運んだということか。だが、近隣を調べた限りではそのような場所は発見できていない。

同じ頃、ヒモのヨシキは転がったサンドバックになっていた。今ヨシキの腹を蹴っている男は、ついこの前まで働いていたスナックに出入りしていたヤクザ者。素人が筋者の女を寝取ったらどういうことになるか、というケジメだ。ヤクザは刃物を取り出し、ヨシキの腰を刺した。どこかで女の声がした。ちょっとハスキーな声。ヨシキは危機一髪のところを女に助けられる。さらに、女は手術が必要な傷を治してくれた。助けた理由は、ずっと一緒だった男に似ていたから。その男の名前は、欣治。

大阪弁が特徴的な井岡は、上からも下からも、横からも嫌われて、所轄をたらい回しされていたが、持ち前のするどい勘で大手柄を挙げ、晴れて捜査一課に異動となった。その井岡は、三年前に起きた大和会系組長連続殺害事件の手口と、今回の手口が酷似していることに気づき、大和会系の極心会の不審な動きや、その後に起こる巡査殺し、富山刑事の失踪、そして女子大生殺しから、極心会の追跡を恐れながら都会の闇に身を潜める人気風俗嬢、ヨシキと暮らし始めた吸血鬼――闇神の紅鈴に辿りつこうとしていた。


今や絶版となった幻のデビュー作を、上下二段組だし、マンガっぽいかなと勝手に想像して、まったく手つかずのまま放置していた。これは間違いだった。主人公は紅鈴だが、刑事の視点では、姫シリーズでおなじみのあの井岡が登場している。しかも驚きの人物が何者かに無残ともいえる姿で殺害されている。そういう点でいえば、刑事ものサスペンスとしても読めるし、エロスとバイオレンスが交じったエンタメとしても読める作品だ。分かりやすくいえば、アメリカ発の人気ドラマ、ジェシカ・アルバ主演の「ダーク・エンジェル」に近いかもしれない。今や人気作家になりつつある誉田哲也のデビュー作。このまま絶版でいいの? 復刊されたら誉田ファンは読むと思うのだけど。

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