--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

03.12

「わたしとトムおじさん」小路幸也

わたしとトムおじさんわたしとトムおじさん
(2009/01/20)
小路 幸也

商品詳細を見る

トムおじさん。お母さんの弟だから、わたしにとっては叔父さん。ものを作るのが誰よりも上手なトムおじさん。そしていちばん得意なのはニセモノを作ること。新しく作ったのに、とっても古く見えるニセモノ。そういうものを作るのがおじさんの仕事。古い時代のものを使えるように直したり、まったく同じものを新しい材料でそっくりに作ることができる。わたしの大好きなトムおじさん。名前は八島斗六と書く。

わたしは帆奈・ニールセン。いろいろあって、ニューヨークに住むお母さんとお父さんと離れて、おじいちゃんとおばあちゃんとトムおじさんの四人で、日本で暮らしている。おじいちゃんの家は、大正時代からずっと続く蕎麦屋の八島庵。その頃からほとんど変わっていない店と家はとても古くて立派で、今は〈明治たてもの村〉の中にそっくりそのまま移築されて営業中。

明治たてもの村は、広い森林公園の中に造られた、町でいちばん有名な観光施設。明治たてもの村が自分の町。故郷。わたしはまだ十三歳の子供だけど、この村の雰囲気は大好き。そういう町での、わたしとおじさんの日々のお話。そしてこれは、わたしとおじさんの旅のものがたり。毎日の暮らしの中で、二人がどうやって生きていくかという旅。そういうお話。

移築された大正時代の旅館がオープンすることになり、初日は関係者として、元オーナーと現オーナーが招待された。だが、その二組は思いがすれ違ったまま今日まできてしまった。それは誤解が原因で、トムおじさんたちは二人をなんとかしようと奔走する。読み始めはあまりのまったりさに少々退屈気味で、失礼だけど、これって失敗作、などと思ってしまった。だけど一話の終盤に差し掛かると感動の展開で、これもいいかもと思った。

二話目は、ニューヨークと日本の学校の違いに馴染めなかった帆奈と、児童養護施設で暮らす恭介くんとの交流。三話目は、トムおじさんが高校時代に引きこもりなったわけ。これらもまったりだけど、すでに免疫がついたのか退屈は感じなかった。そして雪解けのようなほのかに温かいラストが心地良い。

トムおじさんや帆奈、ボランティアのミキちゃんとか、基本はいい人ばかり。癖がないと言えばそれまでだけど、子供は明るくなるのが仕事で、大人は優しくなるのが仕事、というメッセージは十分伝わってきた。でも、作品としては記憶には残らないような気が・・・(汗) 「バンドワゴン」も始めはこんな感じだったので、シリーズ化すると面白いかも。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

小路幸也
トラックバック(5)  コメント(6) 

Next |  Back

comments

こんばんは。
>作品としては記憶には残らないような気が・・
そうなんですよね。
でも、帆奈のおじいちゃんがバンドワゴンの勘一っぽくて
シリーズ化したら面白くなるのかもしれません。

なな:2009/03/13(金) 21:31 | URL | [編集]

ななさん、こんばんは。
ですよね~。これといったインパクトはありませんでした。
だけど、第二のバンドワゴンになる可能性を感じました。
シリーズ化はアリですよね。

しんちゃん:2009/03/13(金) 22:13 | URL | [編集]

バンドワゴンの流れを汲んでますよね。シリーズ化しそうな・・・。でも、トムおじさんの高校時代の友人と美術部の元部長さん夫婦、どうも好きになれません。
でも人と人の絆の温かいお話でしたね。

じゃじゃまま:2009/04/04(土) 16:40 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
あの夫婦はちょっと身勝手な存在でしたね。
いい人が多い中でのアクセントでしょうか。
シリーズ化は結構面白いと思いますよね。

しんちゃん:2009/04/04(土) 19:42 | URL | [編集]

こんにちは。はじめまして。
小路さんの話が好きなんですが、このお話はなんとなくなじめず・・・。
私だけなのかなあ、と思って感想を探していたところ、同じような感想を発見してうれしかったです。

千砂:2009/05/07(木) 14:33 | URL | [編集]

千砂さん、はじめまして。
自分の文章を読み返すと、結構辛口で言ってましたね^^;
でもそこに同じ思いを持ったとは...(笑)

しんちゃん:2009/05/07(木) 18:10 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

わたしとトムおじさん/小路幸也


わたしとトムおじさん/小路 幸也 ¥1,680Amazon.co.jp 【両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らしている。 「人と接すること

2009/03/13(金) 00:08 | 狭間の広場

「わたしとトムおじさん」小路幸也


わたしとトムおじさん 小路 幸也 JUGEMテーマ:読書 帆奈、13歳。両親の別居でNYから単身帰国中。日本の学校に馴染めない帰国子女。 斗六、28歳。高校時代のある事件が原因で外に出られなくなった、本当はイケメン。叔父と姪、それぞれの「問題」を抱えた二人...

2009/03/13(金) 21:31 | ナナメモ

わたしとトムおじさん/小路幸也


JUGEMテーマ:読書 読書期間:2009/3/16~2009/3/18 [朝日新聞出版HPより] 両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らしている。

2009/03/26(木) 01:17 | hibidoku~日々、読書~

わたしとトムおじさん


買ってからしばらく寝かせていましたが、ようやく読了。 小路幸也「わたしとトムおじさん」です。 ハーフの女の子・帆奈(ハンナ)と、純粋な日本人ながら 斗六(トム)という名を持つ叔父を中心に語られる ゆるやかで優しい小説でした。 トムおじさんは元ひきこ...

2009/04/03(金) 21:28 | 雑読日記

わたしとトムおじさん 小路幸也著。


≪★★★≫ これは「東京バンドワゴン」の血筋ですね。 「明治たてもの村」という観光施設で、老舗のお蕎麦屋さんを営む祖父母と叔父と暮らす少女、帆奈。両親はニューヨークで別居中。 叔父のトムさんは、人とうまく付き合えない少し心が弱い人。でもモノを復元させる確

2009/04/04(土) 16:38 | じゃじゃままブックレビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。