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    2009

03.13

「プリンセス・トヨトミ」万城目学

プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
(2009/02/26)
万城目 学

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このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。通常の街としての営業活動、商業活動は停止。地下鉄、バス等の公共機関も運転をやめた。種々の非合法活動すら、その瞬間、この世から存在を消した。東から新たにやってきた三人の調査官と、生まれたときから西にいた二人の少年少女である。いや、この場合、二人の少女というべきか。

一日に五個のアイスを食べ、静かなれど強固な意志を持つ鬼の松平。小柄でおっちょこちょいだが、ズバリと勘が的中するミラクル鳥居。すれ違う男たちを振り返させる、長身のクールビューティ旭・ゲーンズブール。会計検査院の三人の調査官は、東京から大阪にやって来た。会計検査院とは国家予算の使い道をチェックする機関で、調査官は全国の検査対象を実地検査する。

一方、女の子になりたい大輔は、セーラー服で中学校に通いはじめ、幼馴染の茶子は、世話のかかるやっちゃなあと心でつぶやきながら、そんな彼を守ってきた。やがて大輔らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官三人の手が伸びてくる。すると突然現れる地下トンネル。辿り着いたのは地下議事堂と本当の大阪城。そこに登場するのは大阪国総理大臣。そして王女の存在。その王女の身に何かがあったとき、大阪城は赤く燃え、千成瓢箪と共に大阪国が姿を現す。

京都、奈良ときて、ついに地元大阪。急な坂道の空堀商店街も、大阪城も府庁も当然知っている場所だし、何度も行ったことがある場所。土地勘があると、それだけで無性に嬉しくなってしまう。それに人が大阪人そのまんま。東京を含むお上が大嫌いで、阪神が好きで、それ以上に巨人が嫌いで、徳川が嫌いで、なにより太閤さんが好き。おまけをいえば、車の通らない赤信号は意味がないので当たり前に渡る。そして、大阪を独立国だと思っている。そういう特殊な大阪人の気質が見事に反映されている。

また登場人物の名前がまた面白い。主人公の真田大輔は、真田幸村の長男である大助。ヒロインの橋場茶子は、羽柴秀吉こと豊臣秀吉の側室である茶々(淀君)。調査官の松平元は、松平元康から改名した徳川家康。ヤクザの蜂須賀は、秀吉に仕えた野武士の蜂須賀小六。こういうお遊びもあって、架空の裏大阪史もからんで、大阪国の男たちはお上と対決する。荒唐無稽なお話だけど、こういう奇想天外な大ボラは大好き。「鴨川ホルモー」「鹿男あおによし」から続く、石居麻耶さんによるイラストも素敵。この二人は最強コンビでしょ。

そして、サイン会に参加してきました。
万城目氏は、明るくて爽やかで好男子でした。

万城目学

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万城目学
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comments

こんばんは。
お久しぶりです。
大阪を舞台にした万城目さんらしい壮大な(?)お話で
読んでいて楽しかったです。
土地勘はないんですが、空堀商店街なども
おもしろそうですよね。
万城目さんのサインのひょうたんは例のひょうたんでしょうか(笑)?

mint:2009/03/14(土) 20:07 | URL | [編集]

mintさん、こんばんは。
現実と大ボラのコラボが絶妙でしたね。
キャラも個性的でとんでもないお話もわくわくでした。
空堀は町家で有名ですが、近くには直木賞で有名な直木三十五記念館がありますよ。
記念館は行ったことないですけど。
ひょうたんは例のひょうたんでしょうね。元は馬印だけど。


しんちゃん:2009/03/15(日) 20:06 | URL | [編集]

あいかわらず発想が豊ですね。
今度大阪へ行った時は、必ず大阪城を視察してきます!

それにしても…
やはり男がいくらきばっても、しょせん女の手のひらでうごかされてたのには、大いに笑えた。

じゅずじ:2009/06/24(水) 12:04 | URL | [編集]

じゅずじさん
大阪へ来たら、玉造にある三光神社もチェックです。
真田の抜け穴跡がありますよ。嘘か本当か、地下通路(笑)
かあちゃん強しでしたね。お~、怖い。

しんちゃん:2009/06/25(木) 17:41 | URL | [編集]

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