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    2009

03.16

「煙霞」黒川博行

煙霞煙霞
(2009/01)
黒川 博行

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大阪の私立晴峰女子高校では、私学助成金の不正流用や、有無をいわさず人事権を行使するなど、理事長が学校法人を私物化していた。事業に失敗して転身した美術講師の熊谷とロックな音楽教諭の菜穂子は、同僚の体育講師から、ワンマン理事長を拉致して不正の証拠を突きつけ、理事長退任を迫る計画に誘われる。リストラの危機にある二人は職の保障を得ようと理事長の拉致に加担する。

理事長と愛人を拘束し、交渉は成功したかに思えた。だが、後を同僚にまかせて拘束現場から出た熊谷と菜穂子だが、その後理事長らが失踪してしまう。実は同僚の背後には黒幕が居て、その校地売買のブローカーの箕輪に理事長たちは誘拐されていた。結局は熊谷と菜穂子も箕輪に捕まり、菜穂子を人質に取られた熊谷は、理事長から金塊を奪う計画を手伝わされることに。

熊谷、愛人、佐藤を名乗る男は、車でミナミへ向かう。理事長の隠し財産である金塊を、佐藤の指示で車のトランクに積んだところ、愛人が車ごと金塊を持ち逃げする。二億三千五百万の金塊が盗まれた。さらに、金塊を積んだはずの車が途中で入れ替わり、愛人と金塊の行方も分からない。熊谷と菜穂子は釈放された。要するに、お払い箱。利用価値がなくなったのだ。

「でも、このままやったら腹の虫がおさまらへんやんか」「菜穂ちゃん、わるいことはいわへん」「熊さん、チンチンついてるんやろ。お願いやから、もうちょっとだけつきあってよ」「分かった。分かりました」菜穂子に頼まれて、熊谷と菜穂子は金塊争奪に車を走らせる。はたして誰と誰がグルでこの計画を立てたのか、金塊の行方は。ブローカー、理事長愛人、巻き込まれた教師たち。最後に笑うのは――。

学校経営の裏側が暴露され、誘拐モノで巻き込まれ型。悪党たちによる騙し騙され騙しあい。そして関わってしまった主人公の教師コンビは幸運なのか不運なのか。大阪弁のしゃれた会話がテンポよく跳び、大阪の街を忙しなく車で走らせ、目的は金塊にあるのだが、先がまったく読めない展開になっている。また悪党たちに計画性があるようでいてわりと杜撰。その抜けたところを読者はくすくす笑う。悪党小悪党が跋扈する中での、行き当たりばったりな主人公たち。この能天気さに味があるのが黒川作品。面白かったです。

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