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    2009

03.23

「夏の日のぶたぶた」矢崎存美

ぶたぶた

夏の日のぶたぶた (デュアル文庫)

そのドアを開けた時から、僕こと菅野一郎の、本当の夏休みは始まった。その古ぼけて黒ずんだ扉を開けてくれたのは、小さなぶたのぬいぐるみだった。煤けた桜色で、突き出た鼻に黒いビーズの点目。手足と耳の内側に濃いピンクの布が張ってあり、右耳がそっくり返っているバレーボールくらいのぬいぐるみ。

一学期の終業式があった日、母さんが六歳の弟を連れて、家を出ていった。六年前、ちょうど弟が生まれた頃に、それまで代々やっていた酒屋をやめて「コンビニにする」と、父さんは一人で勝手に決めた。見たことのないくらいの壮絶な喧嘩の末、母さんが折れた形になった。それ以来、二十四時間営業は忙しく、いわゆる家族の団欒ってものがなくなった。

家にいてもしょうがないので、次の日から僕は店に出た。ただ、今まで母さんがやっていた経理や発注などの細かい作業を父さんがやるようになったので、僕は酒屋の頃からやっていた配達を受け持つことになった。その日、配達を頼まれたのは近所の幽霊屋敷と呼ばれている早坂さんち。勇気をふりしぼって行くと玄関から出てきたのは、ぶたのぬいぐるみ。山崎ぶたぶただった。

今回のぶたぶたは中学生の少年と交流。長編を読むのは久しぶりになるのかな。一郎の母さんが家出して実家へ帰ってしまった。それもしょうがないと思っていたところ、幼なじみの久美が、突然二人で迎えに行こうと言い出した。それに久美の様子も何かおかしい。一郎は迎えに行くにしても、二人きりだと間が持たないと思い、ぶたぶたにも同行して欲しいと頼み込んだ。こうして少年少女は、ぬいぐるみのふりをしたぶたぶたと旅立つ。

中学生の一郎がなんとも鈍くて幼い。そこが少し気になった。自分が中学生の頃って、おにゃん子が流行っていて、友達と誰が一番いいなどと語り合っていた。これはただませていただけだろうか。だけど、これぐらいが普通だと思う。とはいえ、一郎のひと夏の小旅行は、心温まるとてもいい物語で、シリーズを読み続けてきた人も楽しめるし、初めて読むという人もOKだと思う。でも、ぶたぶたにはもう少し動いて欲しかったような・・・。

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矢崎存美
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矢崎存美  夏の日のぶたぶた


中学2年の夏休み。菅野一郎は、父親の経営するコンビニの手伝いをしながら、毎日を過ごしていた。そんなある日、配達を頼まれたのは、近所の”幽霊屋敷”と呼ばれている家。勇気をふりしぼっていくと玄関から出てきたのは、”ぶたのぬいぐるみ”だった。実家に帰ってしま...

2009/03/26(木) 07:46 | マロンカフェ ~のんびり読書~

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