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    2009

03.24

「ねたあとに」長嶋有

ねたあとにねたあとに
(2009/02/06)
長嶋 有

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山荘での退屈な時間を過ごすために発明(?)された、独創的な「遊び」の数々……ケイバ、顔、それはなんでしょう、軍人将棋。魅惑的な日々の「遊び」が、ひと夏の時間を彩ってゆく。小説家「コモロー」一家の別荘に集う、個性的な(実在する!?)友人たちとの夏の出来事をつづる、大人の青春小説。第一回大江健三郎賞受賞作家による朝日新聞夕刊連載の単行本化。

「ジャージの二人」の姉妹編のような作品。山荘というよりも山小屋。そこに夏の間だけ避暑にやって来るのは、作家のコモローと小道具屋を経営する父のヤツオ(おじさん)。二人の楽しみはテレビで天気予報を見ること。何故ならば、東京の今日の気温を知って優越に浸れるから。視点となるのは、この山小屋を訪れた、コモローの友人でウェブデザイナーの久呂子。

そして、山小屋に集う人々。おじさんのお店でアルバイトをしている巨乳のアッコさん。コモローの伯父でヤツオの兄のヨツオさん。コモローの友人で作家のコウさんと同じく友人で人気バンドのドラマーをするジョーさん。アッコさんの友人でいつも笑顔のエミさん。ヤツオの娘でコモローの異母妹のトモちゃん。テレビゲーム作家の相田カズトC。

いつも家の中でなにがしかの虫が飛び交っている。虫嫌いにはおぞましい空間だ。この山小屋を初めて訪れる者には、ここで過ごすルールが伝授され、そこで行われるオリジナルの遊びにも独自のルールが存在する。山中なのにアウトドアな遊びは一つもない。覇気のないヤツオの休みたがりが反映したのか、この家から一歩も動かず、その場にあるもので、すぐに遊べるインドアなゲームたち。

麻雀牌を使って、競馬に見立てたレースをする「ケイバ」。二個のサイコロ使って、恋人のプロフィール&容姿を作る「顔」というゲーム。敷地内(できれば室内)にやって来た虫を写真に撮り、虫だけをブログにアップする「ムシバム」こと虫のアルバム。分かるはずがない質問にフィーリングで回答していく「それはなんでしょう」。元オセロの駒を使った「軍人将棋」。言葉の終わり二文字をとってダジャレにする「ダジャレしりとり」。

この家でなければという人間関係と、ルールと、ここだけの遊び。つまりこの本自体が大人の遊びとなっている。また、これは!という、センスよい言葉があちこちに嵌っていて、たぶん計算があるのだろうが、それを「いかにも」と思わせないところがこの著者のすごいところ。どうでもいいことを楽しく遊ぶ。これってある意味ぜいたくなのかも。

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