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    2009

03.26

「天山の巫女ソニン 3」菅野雪虫

天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
(2008/02/15)
菅野 雪虫

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江南から沙維にもどったイウォル王子とソニン。午前中の仕事を終えたソニンは城を出て、鶴亀亭で働くミンに会いに行く。ソニンが十二年間、天山の書物と巫女の授業で学んだ知識の代わりに、ミンには十二年分の生活の中で身につけた経験があった。会うたびにたくましく、着々と人生を歩んでいく友人。ミンが地に足をつけ、しっかり自分の目で物事を判断しているのにくらべると、自分は何もみていないのではないかと、ときどきソニンは思う。イウォル王子もどんどん大人に、冷静になっていくのに、自分は天山で学んだ感情を抑える術を忘れ、子どもじみた単純な人間になってゆくような気がしていた。

その日、巨山王から、パロル王へ手紙がきた。手紙の内容は巨山の国で、沙維の民が捕らえられたというものだった。捕らわれた森の民というのは、沙維と巨山の国境に広がる山林地帯に古くから住んでいる部族。今回、通交証を持っていなかったという男は、文字を読めなかったため、期限の切れた通行証で移動できると勘違いしていたらしい。そして、捕まったのは、イウォル王子の母と乳母の一族だった。身元引受人の使者になったイウォル王子とソニンは巨山へと旅立つ。そして訪れた巨山で、獅子のような大きな白い犬を従えた孤高の王女イェラと出会う。

遊び相手としてつれてこられた娘たちの愚鈍な態度が腹立たしい。友人などいらない。常にそう思っていたイェラだが、一度だけ、その思いが揺らいだことがあった。それは三年前、イェラが十二歳のときのことだった。レンヒ。三歳で天山に巫女としてのぼり、十五歳で下山。結婚と夫の死別を繰り返し、沙維王の弟と結婚し、城に入る。巨山と江南との戦が始まった直後、甥にあたる七人の王子たちに毒を盛り、夫を殺害。その罪で捕まるが獄中で自死。禍々しい人生でありながら、イェラはなぜか一度だけ会ったその人を忘れることができなかった。そこに元天山の巫女だったソニンが現れた。

三巻目にして、やっと巨山の国と狼殺しの王が登場。柔和だが決断力と求心力のある王、豊で進んだ生活をする人々、長い冬を楽しむ文化のある国。だが、一歩城外へ出ると・・・。ソニンとイウォル王子は、その底辺に住む人たちのごたごたに巻き込まれてしまう。そしてイェラとの緊張感ある交流と、ソニンたちそれぞれの成長。今回はちょっと大人しいというか、小じんまりというか、わくわくする部分がなかったように思う。そこが残念だった。でもこれで三国が出揃ったわけで、全五巻の布石が終わったと見ていいのだろう。たぶん。

というわけで、これまでのおさらいをしておきたい。沙維を治めるパロル王は賄賂や横領に厳しく、金儲けに執着する者にはうまみがない。絶対勢力の一族が治める江南は、貧富の差が激しい国。巨山王のやり方には不満を持つ者が多いが、それ以上に熱烈な信奉者が多い巨山の国。そういった三国の違いや、その国に生まれたイウォルたち王族の考えの違い。そんな王子たちと交流を持つ、唯一の存在がソニン。この後、物語はどこへ行くのだろうか。

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