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    2009

04.02

「おれたちのD&S」須藤靖貴

おれたちのD(デマンド)&S(サプライ)おれたちのD(デマンド)&S(サプライ)
(2008/06/13)
須藤 靖貴

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剣の道を極めようと入った剣道部なのに、また、今日も厳しい稽古の時間がやってくる。そう思うと憂鬱でしかない。そのときだった。「ジャック、ドラムを叩かないか」「竹刀もスチィックもそれほど変わらねえよ。剣道部なんてやめて、おれたちとバンドを組もう」ミチオとショーケンだった。ショーケンはハードロックバンドのギタリスト。ミチオもギターの名手だ。ビートルズの完コピバンドを組むという。ベースもこれから口説きに行くというので、誰かと思ってついてきたら、クラス一の秀才、アッホだった。

ミチオとショーケンで"レノン&マッカートニー"を演る。ビートルズのコピーでやっかいなのがコーラスだ。ギターはまあまあだから、コーラスを頑張る。アッホとジャックはコーラス免除で、リズムを徹底的に練習する。つまり、みなが一から頑張るバンドってことだ。そうだ。最強のビートルズバンドを作るんだ。アッホが叫び、立ち上がった。ミチオとショーケンが万歳をした。ジャックも遅れて万歳をした。バンド結成の瞬間だ。とことん調子がいい。

万事、捗捗しく――。バンド名は、ザ・デマンド&サプライに決まった。需要と供給という意味だ。楽器も手に入れた。次は全二百十三曲から選曲だ。音楽の先生、柏餅こと柏原真知子はセミプロのドラムだった。金曜の放課後は音楽室でのドラムの個人レッスン。三十歳独身女教師と個人レッスン。聞こえはいいが、猛特訓である。そしてマネージャーにモンザエモンを加え、河川敷のプレハブをスタジオにバンド練習が始まった。ゴールは四ヵ月後の秋の学園祭。という熱血青春音楽小説。


やはりバンドものはいい。高校の文化祭といえばバンドの演奏。だからビートルズに興味はなくとも、バンドものとして十分に楽しめた。また、柏餅、デブリン、あたた先生など、高校生らしいニックネームの付け方も好印象だった。その一方で、出てくる大人たちのみながビートルズ・フリークというのはやり過ぎだと思うけど、そこは愛嬌として捉えておこう。助っ人のゴンちゃんと同じで、ビートルズよりもロックが好きという人もいるのだから。例えば自分のように。

バンドの結成、バンドとバイトに明け暮れる日々、バンド内の衝突、外部との一触即発の危機、ライブ直前に怪我を負うメンバー、最高のパフォーマンスで喝采を受けるステージと、バンドものの王道をそのままいく作品だ。こういうストレートな熱い作品は好き。一つのことに一生懸命になる姿は爽やかだ。すでにバンドをやっている人、これからやりたいという人、かつてやっていた人。おすすめです。

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comments

『おれたちのD&S』の著者です。お目通し、ありがとうございます! たいへん嬉しくなり、コメントさせていただきました。

須藤靖貴:2009/04/04(土) 23:26 | URL | [編集]

須藤靖貴センセイ、恐縮です。
自分はバンド世代なので面白く読ませて頂きました。
ただ、ビートルズのファンではないので曲はさっぱり・・・^^;
でもわくわくのひと時を過ごすことができました!

しんちゃん:2009/04/05(日) 20:47 | URL | [編集]

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-:2013/11/26(火) 21:35 | | [編集]

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