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    2009

04.06

「幸せ最高ありがとうマジで!」本谷有希子

幸せ最高ありがとうマジで!幸せ最高ありがとうマジで!
(2009/03/27)
本谷 有希子

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とある町の新聞販売所。主の慎太郎は集金で留守中。後妻の美土理と住み込みバイトのえいみが廃棄する新聞を紐でしばる等の作業をしている。美土理の連れ子、紗登子は窓ガラスを拭いている。事務所の電話で、息子の功一が新規の勧誘を行っている。長い時間、それはほとんど変哲のない光景。この家族の日常を感じさせる。

自転車屋へ出かけようとする功一と、ほぼ入れ違いで女がやって来た。「どちらさまでしょう?」と美土理。「愛人です」と謎の女・明里。美土理は妻としてはどこか反応が鈍い。明里は愛人関係を嬉々と語りだす。すごく嬉しそうで楽しそうだ。もともと慎太郎の女癖の悪さは病的とも言えたため、妻と子供たちはその話をあっさり信じ込んでしまった。

だが、家族は一丸となって明里の存在を無かったことにしようとする。夫婦生活を見せてと家に上がりこもうとする明里を、妻と息子と娘は協力して阻止。明里は水をかけられ外に放り出された。だが、住み込みバイトのえいみの手引きによって、明里はなぜか敷地内のプレハブ小屋に密かにかくまわれることになった。

明星の目的は復讐なのか。否。明星は、縁もゆかりもない見ず知らずの人間だったのだ。一家を襲う不幸。それは無差別テロだった。悪魔的なエネルギーで一家を追いつめる謎の女。明るい人格障害という彼女が暴れるきっかけとなったのは何?  第53回岸田國士戯曲賞を受賞。「遭難、」「偏路」に続く戯曲作品。

今回も無茶苦茶な人ばかりだ。家庭を崩壊させて、その過程を楽しもうとする自称・明るい人格障害のヒロイン。人格障害に明るいなんてあるのか。どうやらあるみたいだ。その彼女とコンビを組むというか勢いで巻き込まれてしまうのは、リストカット癖のある現愛人の住み込みバイト。この人にもぼろがどんどん出てくる出てくる。

それに対するは嫁連合軍。夫に愛人がいたと知っても動揺しない後妻だが、実はある悟りを開いており、その連れ子で兄にパンツを見せる娘は冷静で、ひとり兄はパニックになって父のDNAと家庭環境に絶望する。そして、父はあわあわするばかり。平凡で平穏だと思われた一家庭だが、ひとつのきっかけで、嘘を抱えたなんちゃって家族だったと明るみになってゆく。

みんなぶっ飛んでいるんだけど、どこにでもいそうな人たちだ。人とは、何がしかの嘘をついて生きている。そこをこちょこちょと繋げてからめて出来たのがこの作品。そして、モンスターのようなヒロインにも、理由の分からない苦しみがあるということ。タバコに火がつかないとか、誕生日に誰も祝ってくれないとか、きっかけが何であれ、イライラは適度に解消しておかないと爆発するものなのだ。期待通りおもしろかったです。

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