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    2009

04.12

「すりばちの底にあるというボタン」大島真寿美

すりばちの底にあるというボタンすりばちの底にあるというボタン
(2009/02/18)
大島 真寿美

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すりばち団地は、すりばち状の敷地に建っているから、ゆるい坂道や階段がやたら多い。薫子と雪乃は、すりばち団地の同じ棟で生まれた幼なじみ。母親どうしが妊娠中から仲よくなっていたので、赤ん坊のころからしょっちゅう一緒だった。もちろん、幼稚園も小学校もずっと同じ。ずっと仲良し。薫子はなんだかんだいったって、雪乃を信頼しているし、雪乃も薫子を信頼している。

晴人は去年の暮れに、すりばち団地に引っ越してきたばかりで、まだあまり、友だちがいない。学校にも、すりばち団地にも。薫子や雪乃と同じクラスになったが、一度もしゃべったことはない。昔からそうだった。晴人はあまりしゃべらない。しゃべりたいと思わない。晴人はすりばち団地で、おばあさんとおじさんと一緒に暮らしている。二人で暮らしてきた父親が消えてしまったからだった。

晴人が、「すりばちの底にあるというボタン」のうわさを聞いたのは、シュンおじさんからだった。すりばち団地の敷地の底にあるというボタンを押すと、夢がかなう、といううわさがあったと。晴人がボタンを探して歩いていたら、薫子につかまった。女の子二人に囲まれて、晴人の頭の中は真っ白になってしまった。だから、たぶん、正直にしゃべってしまったのはそのせい。

さっきまで元気いっぱいだった二人の女の子の様子ががらりと変わってしまっている。薫子と雪乃が知っていたのは、ボタンを押すとすりばち団地が消えてしまうということ。一方では、ボタンを押せば夢がかないといい、一方では、世界が滅びるという。いったいどういうことなのだろう? 薫子、雪乃、晴人、雪乃の兄の邦彦。四人は、真実を探しもとめ動きだす。

大島さんの児童書です。だから、出てくる人たちはいい人たちばっかり。でも、団地は寂れ、老人がだんだん増えて、子どもはぐっと減っている。また、ネットでは友だちはいるけれど、現実では友だちがいないという子どもが登場する。地域社会の崩壊、人間関係の未熟さ、家庭環境の違い、そして、二通りある都市伝説。これらが上手くミックスされて、明るい明日へと一歩踏み出していく。いいお話だ。とにかく、四人の少年少女たちがかわいかった。そして、たかたかたかたか、と坂をかけたくなった。

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大島真寿美
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comments

こんばんは。
しんちゃんがどなたかのブログで書いてたコメントで
この本を知りました。
団地シリーズ、これでコンプリートかしら。
大島さん、新刊出ましたね♪

なな:2009/04/30(木) 20:58 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
なんとなく記憶があります。確か団地ものが流行っているとかですよね。
大島さんはコンプ作家なので新刊も当然読みまっせ。
楽しみですね。三人姉妹も。

しんちゃん:2009/05/01(金) 17:41 | URL | [編集]

やはり児童書ですよね。
だからさらっと明るく爽やかに・・・。さびれてた団地にだんだんと活気が戻ってくるのが嬉しかったですね。
晴人のお父さんがそのまんまっていうのも、やっぱり大島さんらしくて。
でもそんな噂、大人なら信じないですよね~。

じゃじゃまま:2009/07/01(水) 18:38 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
児童書だと自分は思いました。そう聞かれると、自信が揺らぐ^^;
子供の頃は団地って友達の家だったけど、大人になると古いって感じしか…。
その落差を物語にしたのでしょうか。大島さんらしい作品でしたね。

しんちゃん:2009/07/04(土) 17:58 | URL | [編集]

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「すりばちの底にあるというボタン」大島真寿美


すりばちの底にあるというボタン 大島 真寿美 JUGEMテーマ:読書 「すりばち団地」に住んでいる薫子と雪乃は、幼なじみ。その二人の前にあらわれた転校生の晴人。薫子と雪乃が知っていたのは「ボタンを押すと世界が沈んでしまう」ということ。しかし晴人が知っていた...

2009/04/30(木) 20:57 | ナナメモ

すりばちの底にあるというボタン 大島真寿美著。


≪★☆≫ 児童書なのかな。 お父さんがいなくなってしまった晴人は、お父さんの実家、すりばち団地で暮らすことになる。 そこには、離婚して子どもと離れ離れになったお父さんの弟がいて、シュンおじさんから「この団地には夢が叶うボタンがある」と聞かされる。 クラス

2009/07/01(水) 18:29 | じゃじゃままブックレビュー

「すりばちの底にあるというボタン」大島真寿美


すりばちの底にあるというボタンクチコミを見る ちょっと不思議で、元気が出て、優しい気持ちになることのできるお話でした。これはYAの棚にあったんですが、児童書かなと思います。「団地のひみつ」というのも魅力的だったし、団地に残った大人や老人たちが団地の活...

2009/11/16(月) 20:46 | 本のある生活

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