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    2009

04.15

「蘭陽きらら舞」高橋克彦

蘭陽きらら舞蘭陽きらら舞
(2009/02)
高橋 克彦

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「だましゑ歌麿」では南町奉行所の見回り同心の仙波一之進。「おこう紅絵暦」では筆頭与力の妻にして元柳橋芸者のおこう。「春朗合わせ鏡」では青年絵師の春朗(後の葛飾北斎)。そして、姉妹篇四作目となる本書「蘭陽きらら舞」では、若衆髷を結い、女と見紛う美貌だが、役者仕込の俊敏さで荒事もこなす蘭陽が、相棒の春朗とともに江戸の怪事件に挑む。この蘭陽は元々「京伝怪異帖」に出てきた登場人物で、それが前作の「春朗合わせ鏡」でいきなり登場し、今回は主役に抜擢されている。もちろん、仙波、おこう、隠居の左門、とおなじみの面々も登場。

蘭陽が役者稼業から足を洗った理由と役者復帰をする「きらら舞」、芝居小屋から流されたきらきらの衣装で左団扇をねらう「はぎ格子」、派手に化物退治をして役者として名を売ろうとする「化物屋舗」、仕掛けの組み立て半ばにして殺されてしまった仕掛け作りの名人「出で湯の怪」、母親が居なくなってしまった芳吉と出会う「西瓜小僧」、芳吉を引き取りに来ない身内と、妙な野郎が蘭陽の周りをうろついている「連れトンボ」、祟りのせいで芝居が中止の危機を迎える「たたり」、芝居のよさを聞いて看板役者の若女形が出演したいと小屋主に申し入れきた「つばめ」、唐の数え唄を聞いて、蘭陽が生まれてはじめて好きになった女のことを思い出す「隠れ唄」、階段を逆立ちで下りている娘の幽霊画は、実際に見たとしか思えない「さかだち幽霊」、お庭番の襲撃を受けた蘭陽と、その騒動に巻き込まれた春朗「追い込み」、こうもりと呼ばれる盗賊団を追うことになる「こうもり」。

小説誌に連載された一話完結の連作作品なのでページ数の制限があったのだろう。だからなのか、どれもがあっさりとした作品になっており、あやふやな結末のまま締められた作品もあった。どこか中途半端。そんな印象を強く持った。だけど、おおっと思わせる作品も中にはあった。ホラーテイストの「化物屋舗」や、謎のまま残された仕掛けを組み立てる「出で湯の怪」や、記憶ミステリが冴える「隠れ唄」や、江戸人情にぐっとくる「さかだち幽霊」などは、面白く読むことができた。ただ「追い込み」だけは、「京伝怪異帖」と密接にリンクしているので、「京伝怪異帖」を読んでいなければ面白さは半減するだろう。

たくさんあるシリーズ作品だけど、この姉妹篇と「風の陣」だけは続けて出版されている。最終作が出ないまま止まっている「総門谷R」シリーズや、塔馬双太郎が探偵の「ダ・ヴィンチ殺人事件」は、かなり長いこと待っているけれど、いったいいつ読めるのだろう。高橋さん、頑張って。そうエールを送って、本日はここで終わりにしたい。

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高橋克彦
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