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    2009

04.30

「ブロードアレイ・ミュージアム」小路幸也

ブロードアレイ・ミュージアムブロードアレイ・ミュージアム
(2009/03)
小路 幸也

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一九二〇年代のニューヨーク。ブロードウェーから少し裏手にある私設博物館、BAMことブロードアレイ・ミュージアムに赴任した青年エディを迎えたのは、理由ありの収蔵品と奇妙なキュレーターたち。このBAMの一階の住人は、魅力的な赤毛の美女"ダンシング"メイベル、二階は100キロの巨漢"ベビーベッド"ブッチ、三階は滅多にしゃべらない寡黙な"セイント"モース、四階はベビーフェイスの伊達男"キッド"バーンスタイン、五階の新たな住人となったのは、唯一の堅気者、新人キュレーターのエディ。そして屋上のペントハウスに住むのは、エレベーターガールをする不思議な少女フェイ。

少女フェイは、理由ありの品物を見ると"触りたい病"になってしまう。フェイはその品物に触ることによって、未来の悲劇を読み取ってしまう不思議な力を持っていた。だが、その結末を話してしまうと、フェイが見た悲劇にさらに悲劇が重なってしまう。そこでBAMの面々は、いろいろ遠まわしな質問をして、フェイの反応を確認してから、それを調べて、悲劇が起こらないように事件解決に乗り出す。このBAMのもう一つの仕事とは、このフェイの不思議な力から導き出される出来事に、皆で協力しあってあたることだった。

フェイが触ったのはコルネットという楽器。天才と言われるトランペット吹きが、そのコルネットを吹きながら飛び降り自殺をした。しかもあのルイ・アームストロングがいちばん最初に手にしたコルネットで、彼本人から譲り受けたという話があった。そして亡くなった彼の兄とダンサーの女が行方不明になっていた。その一方で、四階の住人バーンスタインの亡き妻の妹がBAMにやって来た。「サッチモのコルネット」

危篤状態の母を見舞いたいお尋ね者と、その妹の結婚相手は警官で、三人は幼なじみだったという「ラリックのガラス細工」、ブッチとチェイニーという幼馴染が偶然出会い、その場にはもう一人ベーブ・ルースという幼馴染が居た。そしてチェイニーには溺愛する娘が居たという「ベーブ・ルースのボール」、詐欺師の過去を消して百貨店オーナーになった男。その百貨店で百人以上の人間が犠牲になるという未来の悲劇が見えた「シャネルの0番」、BAMの玄関前に籐籠に入れられた赤ん坊が置き去りにされ、その籐籠の底から拳大のダイヤモンドが出てくる「リンドバーグの帽子」。

読み始めは大雑把な印象を受けた。それと個人的なことだがカタカナを読むのが苦手な人なので、人物の把握に思ったよりも時間がかかった。一応作品の体裁はミステリになってはいる。だが、そこに重点を置いた作品ではないと思った。BAMのキュレーターの皆が一筋縄では行かない秘めた過去を持っている。そのBAMの面々の過去が徐々に明かされ、その各々が持つ特技がメイベルなら"ダンシング"という愛称に現れている。その特技を生かした各編のエンディングが読ませどころであり、ずっと引っ張り続けるフェイの正体がキーポイントになっている。

面白いと思ったのは、ちょいと泣かせる「ベーブ・ルースのボール」と、スパイ大作戦のような「シャネルの0番」と、すべての謎が明らかになる「リンドバーグの帽子」だった。でもその謎自体は想像できる範囲でしかない。けれど、なんというか王道の心地よさのようなものがそこにあった。そしてエピローグを読んで、意味不明だったエピソードをもう一度読むと、おお~!繋がった、となる。また読む人によって、お気に入りのキャラも見つかるんじゃないでしょうか。自分的にはブッチが好きで、もちろんフェイも好きだった。「はーい」というフェイの返事に萌えるんだ(笑)

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小路幸也
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comments

おはようございます。
昔のNYの雰囲気、楽しめました。
フェイの「は~い」に萌えるんですね(笑)
私はやっぱりエディでしょうか。
巻き込まれ型のいい人なところがね。

なな:2009/05/02(土) 05:40 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
フェイは絶対に男性読者をねらった造形だと思います。
自分的にはエディは少し物足りなかったです。
フェイは別格で一番ブッチ二番はモースかな。

しんちゃん:2009/05/02(土) 16:13 | URL | [編集]

ちょっとお手軽に過ぎませんか?というのが、この作品の印象です。ほかの作家なら、いざ知らず、小路さんだけに敢えて辛口に評価してみました。

すの:2009/05/04(月) 09:00 | URL | [編集]

すのさん
作風の広い作家ですが、王道のエンタメを目指した作品ととらえました。
良し悪しの波があることは確かですが、辛口になるほどではなかったです。
でも大雑把な印象は受けましたけどね。

しんちゃん:2009/05/04(月) 22:16 | URL | [編集]

出だしはちょっとペース出なかったんですけど、読めば読むほどだんだんノリが分かってきたので、面白かったです。
いなくなってしまった人たちもいるけど、最後にまたグッディさんのさえずり?聞けてよかったです。

じゃじゃまま:2009/06/18(木) 15:00 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
同じく、出だしはつまづきました。でも慣れたら問題はなくなりました。
グッディさん・・・。誰だっけ?? まいっちんぐ^^;

しんちゃん:2009/06/19(金) 12:45 | URL | [編集]

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