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    2009

05.03

「わくらば追慕抄」朱川湊人

わくらば追慕抄わくらば追慕抄
(2009/03/26)
朱川 湊人

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前作は読んでいるけれど、内容を覚えていなかった。読んで行くうちに何となく思い出すことが少々と、まったく思い出せないところがあった。舞台は昭和三十年代の東京。人や物の思い出を見ることができる力を持った姉さまこと鈴音と、物語の視点となるうるさいぐらいに元気で姉想いの妹ワッコ。ワッコは姉さまの不思議な力のことを交番の秦野さんにばらしてしまい、その秦野さんはさらに警視庁の神楽さんにばらしてしまった。以後、姉妹は事件の捜査に協力することになった。「わくらば」シリーズ第二弾。

ある会社の社長の奥さんが服毒自殺を図った。幸い発見と処置が早く、命だけは取り留めた。奥さんは何者かに重大な秘密を握られていて、それをネタにかなりの額の金を要求されたらしい。強請ってきたのは若い女。黒尽くめの格好をした女は、姉さまと同じ方法で、その奥さんの中を見ていた。つまり、その人は姉さまと同じ力を持っていた。女の名は御堂吹雪。まるでこの世のすべてを敵と思っているような、あらゆるものの不幸を願っているような、冷たい怒りと憎しみに満ちた目を持つ女だった。「澱みに光もの」

お米屋さんに住み込みで働きながら、兄の大恩人を捜していた幸男くん。彼が突然姿をくらませてしまった「黄昏の少年」、家族同然の茜ちゃんが宗教団体の教祖に心酔し、ワッコの家の仕事を突然やめてしまった「冬は冬の花」、記憶喪失になってしまった日傘の寿子さん。彼女の身元に繋がる手掛かりを捜そうとする「夕凪に折った日」、団地の造成地から出てきたのは、何に使ったのか見当がつかない原始時代の石器だった「昔、ずっと昔」。

派手に登場した薔薇姫こと御堂吹雪は、その姉さまと同じ力を悪用してワッコたちをかき回す。だが、そのフェイドアウトぶりは驚きとしか言いようのないはやさ。彼女の登場の意図がこの一冊では消化しきれていないところが残念だった。その一方で、姉さまの不思議な力のことを知らないと思われていた母さまだが、その力を前から知っていたことが分かり、さらに数ヶ月に一度会う父さまが、その領分を研究していたことが明らかにされる。こちらも小出ししたままで、謎は回収されていない。いずれ続編で明らかにされるのだろう。

それに御堂吹雪以外にも、梅田のトニーこと幸男くん、婦人記者のレンコさんという新たに加わった人たちがいる。ワッコも中学生から高校生になった。この年から十年も数えないうちに、姉さまは世を去ったとあるが、逆を言えばまだ約十年の物語があるということ。まだまだワッコが語らなくてはならない事件がたくさんあるようだ。その続編の出版を待ちたい。だが、早く出してくれないと内容を忘れてしまう。というわけで、自分の備忘録になるように書いてみた。

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わくらば追慕抄 〔朱川 湊人〕


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