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    2009

05.12

「ロミオとインディアナ」永瀬直矢

ロミオとインディアナロミオとインディアナ
(2009/03)
永瀬 直矢

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真理はB級アイドル系の女子高生。真理の部屋からの見晴らしは抜群だ。窓の外に遮るものがなにもない。窓の外、水を湛えた濠の向こうの古墳。千五百年前から変わらない風景。真理はブログをやっていた。そこにインディアナというハンドルネームで、自分が見られているかのようなコメントが書き込まれた。ひょっとしてストーカー? そのインディアナは、古墳の森から光でかちかち合図を送ってきた。一体そこで何をしているのか。彼は歴史を書き換えることになるかもしれない発掘をしているという。

真理のことが好きな倉内とともに、古墳に入れるのかを調べてみた。その形跡はあった。さらに、夜中に不審者が目撃されたと警察がやって来た。ブログを介してやり取りを続ける真理とインディアナ。その間に、友人の真樹は中絶するし、倉内は告白してくるし、インディアナらしき人物と道ですれ違うし、今更インディー・ジョーンズに嵌るし。そうしたところに、今夜ここを出るので見つけた副葬品を確認して欲しいとコメントが寄せられた。

ネイティブな大阪弁の会話文で読ませる女子高生の日常。古代史の謎に期待したが、それとは違う内容の作品だった。それと自分も大阪人だけど、この大阪弁は若干読みにくかった。でも先行きが読めない展開で、今風だけど、いい意味で裏切られた作品だとも思った。高校生の頃って、親や先生のような大人たちと若者はどこか歯車が噛み合っていない。思い込みで勝手に納得されたり、必要のない余計な注意をしてきたりで、それがとても面倒臭いし腹が立つ。そのズレが巧く表現されていたように感じた。

その一方で、同時収録の姉妹編「ジュダイの福音」は、先のインディアナ側の視点で描かれた作品になっている。そこに古墳があるからと、柵を乗り越え、壕をカヤックで渡り、古墳に侵入した若き考古学の徒の大冒険。こちらはインディー・ジョーンズとスター・ウォーズのミックスで、古代遺跡である前方後円墳の横穴式石室に入り、そこには副葬品があって、突然危機訪れるというドキドキとワクワクの手に汗握る作品だ。

若い頃って多くの人が大なり小なり冒険に憧れる。廃屋や潰れた工場跡に侵入した経験のある人もいるだろう。廃墟巡りも流行っていると聞いたことがある。さすがに古墳はダメだけど、そういうものに興味があればきっと楽しめる作品だと思う。そこに古代史の謎というスパイスを散りばめ、若者の青さもブレンドされて、面白くほろ苦い冒険譚になっている。個人的には、表題作よりもこちらの方が好みだった。ただひとつだけ注文が許されるなら、真理との繋がりが欲しかったな~。でも面白かったです。そしてラノベを読まれる方におすすめ。

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