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    2009

05.16

「こいしり」畠中恵

こいしりこいしり
(2009/03/27)
畠中 恵

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「あのね、この子猫達、化けるんですって」お気楽跡取り息子・麻之助に託された三匹の子猫。巷に流れる化け猫の噂は、じつは怪しい江戸の錬金術へとつながっていた!?町名主名代ぶりも板につき、絶妙の玄関捌きがいっそう冴えながらも、淡い想いの行方は皆目見当つきかねる麻之助。両国の危ないおニイさんたちも活躍するまんまことワールド第二弾。《本の帯より》

「こいしり」
名主高橋家の一人息子でお気楽者の麻之助は、なんと祝言をあげることになった。お相手は野崎寿々。武家の出であった。その婚礼当日、悪友・清十郎の父にして隣町の名主源兵衛が卒中で倒れてしまった。その寝ついた源兵衛が後妻のお由有と六つの幸太以外に気に掛かること。それは昔訳ありだったふたりの女のことだった。元筆屋の娘お鶴の消息は、同じく悪友で同心見習いの吉五郎に頼み、元奉公人のお伊予は、麻之助と清十郎が探すことになった。

他に、「みけとらふに」では、化けるという子猫三匹の噂を探ると、まったく別のものが三つ飛び出してきて、「百物語の後」では、百物語の会に出席した全員が掏りにあったと、吉五郎が麻之助と清十郎に語り、「清十郎の問い」では、落とし物ひとつに対し落とし主がふたり、よりによって同じお守りを二人が無くし、「今日の先」では、大岩屋は不治の病なので遊び倒したいといい、姪は仮病で伯父が遊ぼうとしているといい、甥で店の手代は主人の病を口実に親戚が店を乗っ取ろうとしていると、三者三様の思いが交錯し、「せなかあわせ」では、麻之助とお寿々の元に、迷惑な手紙が舞い込んできて。

お由有への気持ちを心に秘めた麻之助。そこに源兵衛が亡くなり、後妻のお由有は若くして寡婦になった。その少し前に、麻之助はお寿々という伴侶を迎えた。夫のいたお由有が独り身になったとき、独り身であった麻之助には連れ合いができた。不穏な気配?と善からぬことを期待したが、あったのはお寿々の思い違いのみ。麻之助とお寿々は夫婦円満。これにちぇっ!とガッカリしている自分がいた。

そういうことがあったからか、前半の作品はまったり気味で少々退屈だった。しかし中盤の「百物語の後」という毛色の変わった作品が箸休めになったのか、続く「清十郎の問い」はとても面白く、次の「今日の先」でも面白さは継続し、最後の「せなかあわせ」でまた、なんだかな~と最初に思ったところに戻ってしまった。ここにきて麻之助の今の気持ちをわざわざ確認する必要ってある?前作であれだけ引っぱった麻之助とお由有の関係を無視したことに対して、作者としても疚しさがあったのではと想像を逞しくしてしまう。

それに前作では影が薄かった吉五郎が今回は前に出たと思ったら、今度は清十郎が影を薄めている。悪友トリオのバランスが悪いな~。さらに麻之助が可愛がっていた出自に曰くありげな幸太に至っては、ほとんど登場もせずに、猫のふにがその居場所を乗っ取っている。確かにふには可愛いけれど、前作をなかったことにしているようで、そこに違和感をすごく感じてしまった。

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畠中恵
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comments

私も麻之介とお寿ずにはがっかりしてるので、恐らく思いは同じなんだと思います。(笑)
それに、そうなんですよ!前半なかなかリズムが出なくて、「百物語の後」辺りから俄然リズムに乗りました。
なのにやっぱり最後であ~あ、と思ったので、なんでだろう?と思ってたのが、しんちゃんの言ってる通りのことが理由だったんでしょうね。

前作はとっても面白かったのに・・・。
畠中さんに関しては、私そういうこと多いみたいでしゃばけはまったしてしまって駄目なんですよね~。なにかが合わないのかな??

じゃじゃまま:2010/03/23(火) 20:21 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
なぜか期待を裏切るんですよね。
前作の煽りは何?って。

自分は「しゃばけ」いける口です。
ですが、それ以外はどうも…むにゃむにゃ。

しんちゃん:2010/03/27(土) 18:16 | URL | [編集]

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こいしり 畠中恵著。


≪★★☆≫ 「まんまこと」の続編。 女には凄腕の清十郎。お気楽な麻之介。共に町の揉め事を玄関先で預かる町名主の息子である。そして親友の同心見習いの吉五郎。 江戸の町で巻き起こる事件の数々。 麻之介の婚礼の日、清十郎の父が倒れた。清十郎の父の後妻であるお由

2010/03/23(火) 20:16 | じゃじゃままブックレビュー

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