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    2009

05.26

「強運の持ち主」瀬尾まいこ

強運の持ち主強運の持ち主
(2006/05)
瀬尾 まいこ

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占い師になったのは三年前。短大を出て、初めは会社で営業の仕事をしていたが、上司と折り合いが悪くて半年で辞めてしまった。そんな時、アルバイト情報紙で見つけたのが、占い師の仕事だ。吉田幸子という名前が私の本名だ。だけど、それでは信憑性がないというので、師匠のジュリエ青柳からルイーズ吉田という名前をつけられた。慣れるに従って、自分の直感で占うようになった。

お客さんの話し方や容姿を見て判断し、性格を言い当てるのはいとも簡単だった。そして、営業で鍛えた話術を活かし、この先いいことがあるってことをほのめかしておけばいい。それで、お金がもらえて、相手だって気持ちよく帰っていく。そのうち、不思議なことに占いは当たると評判になり、人気が出てきた。そして、一年前に独り立ちし、ショッピングセンターの二階の奥のスペースを借りて、一人で占いをするようになった。

通彦はまだ真面目に占いをしていた頃に手に入れた恋人だ。彼女に連れられてやってきた通彦は、かつてない強運の持ち主だった。こっそりと通彦と自分の相性を見てみたが、これがまたばっちりだった。占いにかこつけて、彼女と別れることをすすめ、とにかく、いろんな手を尽くし、通彦を手に入れた。しかし、付き合い始めて二年、未だ通彦は何も成し遂げていない。公務員として、市役所でごく普通に働いている。

いい加減な占いをしているルイーズだが、時折やっかいなお客がやってくる。お父さんかお母さんかどっちがいいか占ってくれという小学生男子(「ニベア」)、彼の気を引くためにはどうしたらいいのかと、何度外れても訪れる女子高生(「ファミリーセンター」)、押しかけアシスタントにやって来たのは、物事のおしまいが見えるという男の子(「おしまい予言」)、占い師のルイーズが占いに振り回されてしまう(「強運の持ち主」)。

師匠のジュリエ青柳さんのモットーが本質を突いていると思った。大事なことは正しく占うことじゃなくて、相手の背中を押すこと。人は誰かに物事を相談するとき、本人の中ではすでに答えが出ており、あとは誰かに背中を押して欲しいだけ。そう、その通りだ。人は、決断をするときに弱い。あと一押しが欲しい生き物なのだ。例えば女性の買い物などが分かりやすい。二つ掲げて「どっちがいい?」という問いかけ。誰もが覚えあるでしょ。

正直にいえば占いは信じていない。でも毛嫌いはしていない。あっても邪魔にならないからだ。適当な距離を置いて占いを目安にする人がいてもいいし、振り回されている人がいれば近づかないだけ。でも世の中にはどれだけの占いが氾濫しているのだろう。テレビでも雑誌でもフリーペーパーにも占いが溢れている。占いが好きな人はすべてに目を通しているのだろうか。それって当たっているのだろうか。

そんな疑問を持ちつつ、自分に子供ができたなら、姓名判断は見てもらうだろう。勝手やなあ~。

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瀬尾まいこ
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comments

おひさ~★
2年前に読んでました~♪
え~!?
もう2年も経つのか~(* ̄∇ ̄*)

http://tsutamaru.cocolog-nifty.com/blog/cat14061629/index.html

つたまる:2009/05/28(木) 21:48 | URL | [編集]

つたまるさん
瀬尾まいこブームがきてます。自分だけですけど。
あと二冊でコンプ。来たなって感じです。
六月中には読みたいな~!

しんちゃん:2009/05/28(木) 23:10 | URL | [編集]

わたしはこの本が初めての瀬尾作品でした。
最初の「ニベア」からあったかい気持ちになったのを覚えています。通彦さんのつくる一風変わった創作料理もあたたかくておいしそう。瀬尾作品は食べ物も魅力のひとつですね。

京極夏彦が作品の中で「過去があてられるからといって、未来が予測できるとは限らない」といっていましたが、考えてみたら確かにそうですよね。(^^)

日月:2009/05/31(日) 00:02 | URL | [編集]

日月さん
自分の場合、6冊目にして、瀬尾さんもこの手の作品を書いていたのにビックリでした。
井上夢人さんの「the TEAM」、柴田よしきさんの「謎の転倒犬」と、類似の作品を思い出しました。
もしまだ未読ならぜひぜひ。占いの胡散臭さが面白かったですよ。

しんちゃん:2009/05/31(日) 20:27 | URL | [編集]

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