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    2009

05.31

「アクエルタルハ1.2.3」風野潮

アクエルタルハ〈1〉森の少年 (カラフル文庫)アクエルタルハ〈1〉森の少年 (カラフル文庫)
(2004/11)
風野 潮

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密林の奥へと足を進める一行があった。彼らは、遥か南方にある黄金の都タルハ・タンブから来たタルハナール人たちだった。貴族学校を卒業したばかりのマイタは北方の地方長官に赴任することになった。その出発の朝、皇帝直々に道連れを紹介された。皇帝陛下一番のお気に入りの武人、近衛隊長のラサ・カクルハーだった。一方、カクルハーは十年前に、ミスマイの地を攻めたときのことを思い出していた。

タルハナールは太陽神を信仰する民族だ。そしてミスマイ人は精霊と共存する民だった。カクルハーを大将に迎え意気揚がるタルハナール軍は、少数のミスマイ軍を苦難の末、ようやく制圧することができた。その苦しめた奇襲戦法の指導者、精霊使いだという男をカクルハーは都へ連れ帰った。彼に精霊の話を詳しく聞くつもりだった。だが、そうとは知らぬ神官たちによって、精霊使いは戦勝祝いの生贄として殺されてしまう。

一行がカンテ村に着いた翌日、広場に十歳から十五歳までの子供たちが集められた。この中からヤナコー(奴隷)とタルヤーナ(巫女)が選ばれる。カクルハーが指名したのは、精霊使いの父を殺され、その名を受け継いだ少年キチェーと、災いをもたらす魔性の者として忌み嫌われていた、血の髪を持つ少女グラナだった。旅立った一行は、火の神を信仰するイサパたちトヒール団の襲撃を受け、魔の森では永遠の命を持つ女神シュルーと出会う。

太古の昔、都近くの湖にアクエルタルハと呼ばれる神殿が浮かんでいた。あるとき、アクエルタルハは湖底に沈んでしまった。それ以来、沈んだ神殿が封印となって、帝国の四方を囲む大海が閉じられてしまった。神官長のご神託に出たのは、「火の乙女」「水の乙女」「光る髑髏」この三つを手にいれ、「辺境の古き精霊の力」を求めれば、必ずや「アクエルタルハ」は甦るというお告げだった。カクルハーは、皇帝とは違う意思を持ち、この計画に沿って行動していた。


アクエルタルハ〈2〉風の都 (カラフル文庫)アクエルタルハ〈2〉風の都 (カラフル文庫)
(2005/03)
風野 潮

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地方の都チャルテの新長官に就任したマイタと別れたカクルハーたち一行は、再び街道を進み、風の都イマステに到着した。ところが、街の様子は一変していた。いたるところから灰色の煙のようなものがたちのぼり、大気の精霊グクマッツが祀られている神殿の像が破壊され、風が吹かずに、悪い気が浄化されることなく、民人の健康は蝕まれていた。意固地にタルハ神だけに固執する郡長官ヒカロの悪政が原因だった。


アクエルタルハ〈3〉砂漠を飛ぶ船 (カラフル文庫)アクエルタルハ〈3〉砂漠を飛ぶ船 (カラフル文庫)
(2005/11)
風野 潮

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風の都イスマテを旅立ったカクルハーたちは、砂漠の真ん中で気を失って死にかけた少女を発見。砂漠を縦断しカクルハーたちが辿り着いたのは、アスナ地方の都ツトゥハーだ。「花の咲く泉」という意味の名を持つ都は、この半年の干ばつのうえに、地下水路の水も尽き、畑に撒く水にも事欠くようになっていた。砂漠に置き去りにされていた少女ルリンは、雨乞いの儀式の生贄だった。一行は、水の神の祠がある地下水路の奥へ向かう。


歴戦の勇者ラサ・カクルハーだが、天下無双でめちゃめちゃ強いというわけではない。度々隙を突かれてポカミスをするという性格だけは豪胆なおっさんだ。その代わりというか、成長著しいのが精霊使いのキチェーだ。カクルハーに対して、いつか父の仇を討つため旅に出たはずなのに、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、どんどん憎しみが薄れていく。その一方で、第一巻では大地の精霊カブラカンと契約を結び、第二巻では大気の精霊グクマッツ、第三巻では水の精霊パシールと、精霊使いのスキルを着実にレベルアップしていく。

そのキチェーと生まれてからずっと共に暮らしてきて、共に故郷を離れて帝都に行くことになった赤髪のグラナは、物怖じしない性格で、第三巻にきてその秘められた能力が開花する。そしてシュルーは、伝説の時代タルハナールを治めていた光り輝く不老不死の神族の姫で、まだ見ぬものを予知し、我が身を削って他人を癒す神の業を使うことができるのだ。マイタの奴隷だったミルパは、いつも無口で目立たないのにいざとなったら度胸がある。本人曰く、誰にでも秘密はあるものだ、だそうで。

読みやすい冒険ファンタジーであった。ただ、この三巻で第一部は終了だけど、第二部の予定が立たぬまま中断している。ここからは風野さんの談。『新刊を出したいし、書きたいのですが、出版社から「もう書かなくていい」と言われてしまっては、どうしようもありません。~中略~ 出版社さんが続きを出すことをOKしてくださるか、或いは、他の出版社さんが再版してくださって続きを出せるようになるか…でなければ、「アクエルタルハ」の続きが日の目を見ることはないと思います』(風野潮さんのブログより)

そこで、こんな案はどうだろう。同じジャイブのピュアフルで文庫化し、その勢いに乗って第二部を書き下ろしで出す。ジャイブさん、いかがですか? 続きがとても気になります。

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風野潮
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