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    2009

06.18

「おまけのこ」畠中恵

おまけのこ (新潮文庫)おまけのこ (新潮文庫)
(2007/11)
畠中 恵

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一人が寂しくて泣きますか?あの人に、あなたの素顔を見せられますか?心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。「しゃばけ」シリーズ第4弾は、ますます味わい深く登場です。鼻つまみ者の哀しみが胸に迫る「こわい」、滑稽なまでの厚化粧をやめられない微妙な娘心を描く「畳紙」、鳴家の冒険が愛らしい表題作など全5編。

「こわい」
若だんなが臥せって今日で十日、そのうち七日は、いつものように熱を出して、いつものように寝付いていた。問題はその後の三日間で、有り体に言えば、若だんなは見舞いに来た栄吉と大喧嘩をして、体に響くほど落ち込んでいたのだ。きっかけは、もの凄い味の、栄吉が作った饅頭だった。そこに狐者異という妖が現れた。飲んだら腕の良い職人になれる薬を持っているという。/ 狐者異に関わると不幸に巻き込まれてしまう。なんて切ない妖だ。でも受け入れられるには本人の辛抱もいる。これは人間も同じ。

「畳紙」
こってりと分厚く化粧をしたお雛は、若だんなを見舞うため離れに顔を出していた。お雛は手にした印籠に目を落としていた。長崎屋の離れから、持ち出してしまった物に違いない。その日の夜更け、お雛の部屋に屏風のぞきがやって来た。印籠を返してもらいに来たのだ。屏風のぞきを夢だと思ったお雛は、厚化粧をどうするかで悩んでいると打ち明けた。/ 口の悪い屏風のぞきだが、意外にいい奴だ。それにしてもお雛さん痛すぎ。厚化粧だけで痛いのに、乙女モード全開のお雛は、ただのしんどい女としか思えなかった。

「動く影」
一太郎が五つの春のこと。日本橋に飛縁魔という妖が出るという噂があった。その後、広徳寺から大事な鏡がなくなった。その一方で、離れにやってきた栄吉と妹のお春だが、お春がどうにも元気がないように見えた。おかしな動き回る影を見たというのだ。その直後、三人は噂の影を見た。一太郎は栄吉と共に長崎屋を抜け出して、何で影が出るようになったかを調べることに。/ 友だちが欲しいけれど、口にできない一太郎が健気だ。そして幼い一太郎の冒険にわくわく。か、かわいすぎる。

「ありんすこく」
この月の終わりに、吉原の禿を足抜けさせて、一緒に逃げることにしたよ。昼餉の膳を前にした若だんなが、仁吉と佐助に向かってそう言った。酒席で投扇興というものをして遊び、若だんなは禿のかえでに負けてしまった。勝ったご褒美は何が良いか聞いたら、廓の外に出たい、足抜けしたいって。だから手伝うと約束したという。/ 驚くような展開だけど、残念ながらこの話には裏がある。若だんなにもいつか春が来るのでしょうか。

「おまけのこ」
鳴家は来客が持参したであろう菓子が欲しくて、部屋の隅から入り込んだ。そこで綺麗なお月様の玉を見たとたん、菓子のことなど、すっかり忘れてしまった。天城屋が長崎屋に注文していた真珠の玉だった。それを櫛に嵌めて娘の婚礼に持たせるという。櫛職人の八介が玉を持ち出したところ、何者かに殴られ、月の玉は奪われようとしていた。月の玉を守らなくてはならない。鳴家は必死で飛びついた。/ 小さな鳴家の大冒険。今回はこれがベスト作品。鳴家のかわいらしさにやられてしまった。

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畠中恵
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comments

私も「おまけのこ」がいちばん好きです。
最後のところ、鳴家がどんなに若だんなのことが好きか
伝わってきて、ほろりとさせられました。
自分のうちの子を鳴き声でわかる若だんなもすてきでした。

日月:2009/06/19(金) 18:32 | URL | [編集]

日月さん
やはり鳴家のかわいさは別格ですよね。
若旦那との絆の強さにも感動でした。やられた。
ところで、他のおうちににも鳴家はいたのですね。

しんちゃん:2009/06/20(土) 19:39 | URL | [編集]

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