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    2009

06.22

「警察庁から来た男」佐々木譲

警察庁から来た男警察庁から来た男
(2006/12)
佐々木 譲

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札幌方面本部の生活安全関連部署に、細かな不祥事が連続して起こっていた。そのうちとくに警察庁が関心を持つのは、タイ人の少女娼婦が道警に保護を求めたにも関わらず、暴力団に連れ戻された件。そしてぼったくりバーで客が殺害された蓋然性の高い事件で、札幌大通署がこれを事故扱いした件。このふたつだ。人身売買が警察の黙認のうえでおこなわれている。暴力団と警察が癒着している。このことを受けて、北海道に警察庁から監察の藤川がやって来た。

津久井は百条委員会で道警の不正について証言したために、飛ばされて警察学校に配属となっていた。それも教官としてではなく、総務係の営繕担当としてだ。その津久井は監察に呼び出された。一度うたった警官として監察に協力をして欲しいということだった。率直すぎるぐらいに素直な返答に、逆に藤川の真摯さを感じた津久井は、とことん協力することを胸に誓う。

一方、佐伯と部下の新宮は、不正規の捜査をおこなったため、大通署の幹部から大いに不興を買った。そこで盗犯係の中で変則的な組織替えが行われ、大規模な事件から外され、小さな事件をばかりを担当させられるようになった。生活安全課総務係の小島百合も佐伯や新宮と一緒に不正規捜査に関わった。だが彼女だけは報復人事を受けることはなかった。あのときの所属のまま、データベースの端末を相手にしている。

佐伯と新宮は札幌大署から程近いホテルでの部屋荒らしの件で捜査に向かっていた。被害にあった男は、昨年末、すすき野の風俗営業店での「会社員転落死事故」で死んだ男の父親だった。息子の死が転落事故として処理されたことに納得のいかない父親が、大通署に再捜査の依頼に来て、ホテルに泊まっていたのだという。転落事故に不信を抱いた佐伯は、新宮とともに事故現場である風俗営業店に向かうと、スーさんという謎の人物の名が出てきて。

前作よりも数段面白かった。人物像がすでに出来上がっており、腐敗した刑事も早い段階から登場するので、全体像はすぐに掴むことができた。物語の視点は、佐伯サイドと津久井サイドで交互に展開され、暴力団と警察の癒着、転落事件の真相に迫っていく。その一方で、前作にあった佐伯と津久井の潜入捜査失敗の顛末にも触れている。このシリーズの特徴は、事件の真相を追求するだけでなく、警察内部の腐敗を暴くことにもある。悪徳刑事を追いつめる。警察嫌いにとって、なんて響きのよい言葉だろう。(ヲイ) 第三巻も読むのが楽しみだ。

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