--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

06.24

「温室デイズ」瀬尾まいこ

温室デイズ温室デイズ
(2006/07)
瀬尾 まいこ

商品詳細を見る

教室に飛行機が飛びはじめる。始まりの合図だ。もうすぐ崩れだす。この兆しを見逃すとだめだ。この後は割りと速い。元に戻すには半年以上かかるけど、崩すのに二週間とかからない。それなのに、教師はまだ気づかない。中学校は崩壊と再生を何回も繰り返しているはずなのに、教師の動きは鈍い。大事にならないと、動き出さない。日本の平和ボケは、学校の場でも存分に発揮されている。トイレでタバコの吸殻が発見された。授業中に教室を出て行く生徒が目立つ。窓ガラスが割られ、椅子が中庭に落ちた。始まってしまった。

みちるは小学六年生のころ学級崩壊を経験していた。締め付けの厳しい担任が転勤になり、重圧から解放された生徒たちは、すごい勢いではじけた。新しく担任となった先生は全生徒からなめられた。みんな好き勝手なことをした。どんどん崩れていった。それだけでは物足りなくなった。最初の標的は前川さんだった。かわいそうだ。そんなことを言えば、自分が第二の前川さんになることは明らかだった。学級崩壊の終わりを迎えたのは、前川さんの転校だった。自分たちのしていたことを、はっきり知る機会となった。

中学卒業まであと半年。今なら間に合う。元に戻せる。みちるは行動を起こした。次の日登校すると、教室にみちるの机はなかった。みちるへのいじめが始まった。だけどみちるの家は裕福ではなく、公立高校に通うために、ひどい環境の中、教室に出続けて、必死で勉強をする。一番仲良しの優子は、かつていじめから転校せざるをえなかった過去を持ち、みちるを助けられず、いじめを見ることさえも耐えられなくなって、教室に入れなくなった。そして相談室の別室登校、登校拒否、学びの部屋、カウンセラーと、ずるずる流されていく。

斎藤君はクラス全員の希望を聞いて購買部にパンを買いに走る。すばらしいリーダーシップを発揮して、小学校の学級崩壊を食い止めたその姿はなく、有能なパシリを自認している。みちるの幼なじみで、他の不良たちとは格が違う瞬は、カッとすると、いつだって頭より先に手が動いてしまう。ヤクザの親父みたいな人間になっていくと苦しみながらも、そんな自分を持て余している。不良にとってうざい役割を担当するスクールサポーターとしてやって来た臨時講師の吉川は、生徒と関わることを嫌って避難している。

学級崩壊。いじめ。生徒に迎合する教師。めっちゃしんどいです。いじめって集団催眠に近いのでしょうか。いじめる側に罪悪感はなく、それでも次は自分じゃないかとビクビクしている。でも集団心理でやってしまう。いじめられた被害者は、いじめられる側にも問題があると言われる。それもあるかもしれない。だけど、ない場合もある。いったいどうすればいいの? 理不尽ないじめが始まると、誰も助けてくれない。出口はあるのでしょうか。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

瀬尾まいこ
トラックバック(1)  コメント(2) 

Next |  Back

comments

しんちゃんさん こんにちは。
瀬尾さんの作品にしては、逃げ場がないなぁ~、と思って、読むのが辛かったです。
瀬尾さんが書くだけに、現実味があるというか、なんというか…。とにかくもやもやしました(涙)

たかこ:2009/06/25(木) 12:32 | URL | [編集]

たかこさん、こんばんは。
いじめって、読んでるだけで疲れますね。それに変な汗も出てきました。
瀬尾さんも実際に学校で苦労されているのでしょうか。
とにかくもやもやでしたね。

しんちゃん:2009/06/25(木) 17:47 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

温室デイズ / 瀬尾まいこ


温室デイズ瀬尾 まいこ角川書店 2006-07売り上げランキング : 51898おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 読むのが辛い本だった。 今ままで読んだ瀬尾まいこの作品は、どれも深刻な題材でもさらっと読めてしまえていたけれど、これは違う。 学級崩壊、いじ

2009/06/25(木) 12:30 | たかこの記憶領域

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。