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    2009

06.27

「訪問者」恩田陸

訪問者訪問者
(2009/05/14)
恩田 陸

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山中にひっそりとたたずむ古い洋館――。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる? 一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が! 冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた……。果たして「訪問者」とは誰か? 千沙子と昌彦の死の謎とは? そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った――。嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー!《出版社より》

苦手を公言している作家なのに、また買っちゃいました。でもこれは読みやすかったです。劇団本谷有希子ならぬ劇団恩田陸という感じでしょうか。気難しい長男の朝霞千蔵、好奇心を隠そうとしない次男の千次、磊落な三男の千衛、悪戯っぽい末っ子の千恵子、その夫で驕慢な協一郎という朝霞一族の老人たち。そして働き者の家政婦の更科裕子。大人びた少女の愛華。彼らが住む館にやって来たのは、雑誌記者を名乗る井上とカメラマンの長田。老人たちたちはやたらと「訪問者」を気にしている。それは「訪問者に気を付けろ」という警告文が届いていたからだ。

そこに来客を告げるベルが鳴った。現れたのは少女の母親の澄子。昌彦の幼なじみでもある彼女は、とにかく表情をよく変える。ふと窓の外を見ると亡き千沙子の幽霊が。慌てて外に出てみると、見知らぬ男の死体が転がっていた。またベルが鳴った。すると、誰かが玄関の外に置いていったのは、昌彦が大事に持っていたという木彫りの象。またまたベルが鳴った。今度は、嵐による崖崩れで立ち往生になったという劇団員の小野寺敦だった。

登場人物のみなが怪しい。状況は嵐によって閉鎖された山荘。つまり密室だ。提示される謎も多い。実業家朝霞千沙子と映画監督峠昌彦の死はどちらも事故死だと思われているが二つの死は殺人なのか。昌彦の実父は誰なのか。隠し財産はあるのか。訪問者とは誰のことなのか。ああでもない、こうでもないと、議論が重ねられ、そこにまた現れた人物が次の疑問を提示して。

ページ数は少ないけれど、体よくあっちこっちと揺さぶられた。変にSF方向に行くこともなかった。一応筋は通っていたと思いたい。だけど、この結末に納得しろと言われると、なんかむくむくと反論が浮かぶようで、でも普通なら文句ありでも、恩田作品ならありなんでしょう。たぶん。たくさん読んでいる作家ではないが、これはわりと普通でした。一応、自分なりに褒めてます。


恩田陸さんのサインは二冊目。

恩田2

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恩田陸
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comments

「劇団恩田陸」という言葉、まさしく!まさしく!という感じです。的を射てますねぇ~。
ここ最近の恩田さんの作品は、舞台で上演されるのがピッタリというものが多い気がします。
面白いっちゃ~面白いのですが、ワンパターンという感じもどこかにあって、前の作品の印象が薄れた頃に読むようにしています。
ラストでの置いてけぼり感もこの作品は薄めで、おおむね満足でした!

しんちゃんにおススメいただいた似鳥鶏さんの作品、私も大人買いしてしまいました。図書館本に追われていますが、読むのが楽しみです♪

エビノート:2009/10/09(金) 21:22 | URL | [編集]

エビノートさん
ちょっと慣れてきました。でも、おっしゃるように続けて読もうという気になれません。
これは舞台のような作品でしたね。しかも、言い様で、お褒めまで頂いちゃって。てへっ。

行動早っ!もう三冊とも買っちゃいましたか。同じく図書館本に追われていますが、近い内に続きを読もうと思ってます。

しんちゃん:2009/10/11(日) 17:15 | URL | [編集]

そうそう、確かに普通なら文句ありなのに、これが恩田さんか、と思ってしまう部分ありますよね。
でも、やっぱりちょっとブツブツ。(笑)
文句言いながらも、恩田作品の中ではそれでもまだついていけた方です。(苦笑)

じゃじゃまま:2009/11/11(水) 23:24 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
そうですよね。文句をいいたいけど、これが作風のようだし、でもこれまでよりもだいぶマシだし^^;
熱狂的な恩田ファンからすれば、この変はどうなんでしょうね。

しんちゃん:2009/11/12(木) 18:24 | URL | [編集]

読んでいる間はおもしろかったし、結末もすっきりしてるといえばしてるんですけど、なんだか一言いいたくなる。そんな感じでした。
でもなんだかんだ言いながら、新刊が出ると読まずにはいられないんですけど・・。

june:2009/11/16(月) 20:41 | URL | [編集]

juneさん
ほうほう。読み続けてる読者でも、一言いいたくなるものなんだ。
また気まぐれを起こしたら読んでみます^^;

しんちゃん:2009/11/18(水) 17:30 | URL | [編集]

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訪問者 〔恩田 陸〕


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