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    2009

06.28

「なみだ特捜班におまかせ!」鯨統一郎

なみだ特捜班におまかせ! (祥伝社文庫)なみだ特捜班におまかせ! (祥伝社文庫)
(2009/03/10)
鯨 統一郎

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伝説のサイコセラピスト・波田煌子。シリーズ第二弾は、彼女が迷宮入りとなった猟奇事件を捜査する特捜班に、犯罪心理分析官として民間からスカウトされた。とはいっても、この特捜班のメンバーが役立たずばかり。主任が定年を控えたさえない久保さん。次はダイナマイトボディだけをウリにしている左遷された前泊ナナ。エリートだが独善的でうるさ型の高島警視。取り柄といえば堅実な事務処理能力だけという花山仁(ぼく)。波田煌子は、プロファイルはおろか心理学の知識さえ覚束なく見えるのに、なぜかその不思議な推理は事件の核心へ。

被害者はバーに勤めていたホステス。その三井紀子が、マンションの二階にある自分の部屋で、全裸で殺されていた。口と女性器に、薔薇の花を挿し込まれて。現場からは、モンシロチョウの鱗粉が検出された。彼女はポプリが好きで、いつもはあけてあるポプリの瓶のフタが、なぜかみんな閉まっていた。そして何種類もある宝石の中から、ダイヤだけが盗まれていた。(「涙の赤い薔薇」)

被害者は寿司屋を経営していた男。被害者は自宅の家庭用冷蔵庫の中から、バラバラ遺体となって発見された。しかも三段に分かれた冷蔵庫で、一番上の冷凍室に頭、中段のいちばん広い冷蔵室に胴体と手、いちばん下の野菜室に足が入れられていた。奇妙なことに、冷蔵庫は、ガムテープによってドアの部分を外側から目張りされていた。部屋には被害者の血痕がかなり大胆に付着していた。(「涙の冷蔵庫殺人」)

被害者は大学生の男。真夏の江ノ島の海岸、しかも真っ昼間、海水浴客で賑わう浜辺に、被害者の生首が置かれていた。生首はなにも、隠されていたわけではない。周りの人間は勝手に思い込んでいたのだ。砂の中に体を埋めて、首だけ出しているものと。生首はパラソルの下にあったのだが、正確に覚えている目撃者はいなかった。(「涙の海岸物語」)

被害者は八階建ての大型文具店に勤めていたエレベーターガール。彼女がエレベーターに乗務しているときに、事件は起こった。五階で数人の客が乗り込んできたとき、彼女はお辞儀をした。そしてそのまま、首が落ちた。首が切断されていたのだ。しかも数人の乗客が「いらっしゃいませ」と言ったのを聞いていた。(「涙のエレベーターガール」)

被害者はアイドル歌手。テーマパークの人気アトラクションに〈ホラーゾーン〉というのがあった。平たく言えばお化け屋敷。違うのは、お化けがスターたちのフィギュアであるという点だ。そこで死体となって発見されたのが被害者。犯人によって、フィギュアと死体が入れ替えられていたのだ。(「涙の少女人形」)

被害者は資産家の人妻。殺害現場は自宅の庭にある小屋の中だった。その小屋で被害者は絞殺された後、ロングヘアの一部を切り取られ、さらに両腕が方の部分から切断されていた。そして、切断された腕は遺体の脇、もともと腕があった位置に置かれていた。被害者は、死後、犯されていた。(「涙のクニタチーゼ」)

被害者は元プロ野球選手。被害者は人形にされていた。それも小さな人形に。異常なことに、その人形は被害者本人の皮膚を使って作られていた。眉毛は本人の眉毛が使われ、鼻には鼻の皮膚が使われていた。発見場所は自主トレ用に建てた別荘で、毎年、シーズンオフには夫婦二人でこもっていた。(「涙のサヨナラホームラン」)


基本はすべて同じパターン。未解決事件の再捜査が始まる。エリート意識のかたまりである高島警視は独自の推理を披露する。煌子はその問題点を的確に突いていく。怒り心頭の高島警視は、煌子に嫌がらせをするが、本人はまったく気づいていない。高島警視主導で捜査が行われるが、早々に事件は暗礁に乗り上げてしまう。そこに、煌子がすっとぼけたプロファイルをお告げすると、事件はあっけなく解決。そこには鯨風味のユーモアが込められていて、大笑いという感じではないが、定型化された面白さが約束されているのだ。安心して読める。それがこのシリーズの特徴でしょうか。前作の「なみだ研究所へようこそ!」と合わせて、おすすめしたい。

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