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    2009

07.07

「空をつかむまで」関口尚

空をつかむまで空をつかむまで
(2006/04)
関口 尚

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美里中の水泳部には正式な部員がひとりしかいない。この三年間ずっとだ。だから、水泳部兼将棋部顧問のウガジンは将棋部員だった優太とモー次郎を臨時部員として連れてきた。つまり、好き好んで水泳部に来ているわけじゃない。無理やりなのだ。優太は膝の怪我で小学生のころスター選手だったサッカーをあきらめ、走ることを避けて将棋部に入って過ごしていた。膝なんて治らなくっていい。正直に言えば、大好きで、あんなにも得意だったサッカーで、わざわざ負けるためにサッカー部に戻るのはいやだった。

モー次郎は水泳部なのにカナヅチだ。モー次郎は同じ学年のやつからのけ者にされている。周りの空気が読めないし、人の話しは聞いていないし、聞いていないから突拍子もないことを言っていやがられる。太っているからではなく、家が牛乳販売店なのでモー次郎と呼ばれている。モー次郎は実用車で毎朝牛乳配達をしてから、学校にやってくる。岡本暁人。あだ名は姫。ただひとりの正式な水泳部員だ。それには理由がある。姫は二百メートル自由形の県中学記録を保持している。その姫がやる気をなくし、水泳部は解散した。

優太と美月は幼なじみだ。美月と姫は一年生の夏休みくらいから付き合いはじめた。優太はそれを知って初めて自分が美月を好きなのだと自覚した。姫とモー次郎は同じ小学校で、小学校のころの姫は怖かったらしい。美月と付き合ってから姫は変わったという。その姫がすぐにどうしても水泳部をやりたいと言い出した。ウガジンは条件を出した。三人が市町村合併記念のトライアスロンに出場し、優勝して美里中の名前を歴史に残せと。美里村の市町合併に伴い、それに合わせて美里中学もなくなることになっていた。

今大会にはローカル・ルールのひとつとして、リレー部門があった。県下でもトップクラスの水泳選手である姫がスイム。毎朝自転車で牛乳配達をしているモー次郎がバイク。膝が悪いと痛いふりをしていた優太がランを担当することに決まった。高飛車なライバルの登場。練習を見てくれる謎の鶴じい。美月を中心にした三角関係。フツーじゃない家族のこと。自分に負けない心。そして、友達宣言と誓い。なんだ、ふつうの青春小説か、と思わせて、そこで終わっていないのが本書のすごいところ。このあと何が起こるのでしょうか。それは自分で読んで確かめてもらいたい。おもしろかったです。

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関口尚
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