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    2009

07.09

「神去なあなあ日常」三浦しをん

神去なあなあ日常神去なあなあ日常
(2009/05)
三浦 しをん

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神去村の住人には、わりとおっとりした人が多い。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」ってニュアンスだ。主人公は平野勇気。高校を出たら、適当にフリーターで食っていこうと思っていた。ところが、式を終えて教室に戻ったとたん、担任の熊やんが言った。先生が就職先を決めてきてやったぞ。家まで帰ると、母はさっそく俺の部屋に自分の持ち物を運び入れていた。しばらくして知ったことだが、林業に就職することを前提に、国が助成金を出している「緑の雇用」制度に勝手に応募されていたのだ。わけがわからないまま辿り着いたのは、三重県中西部の山奥にある神去村。小さな無人駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。

謎はたくさんあったけど、とにかくその日から二十日ほどの研修がはじまった。「山で起こりうる危険」や「山仕事用語」について講義を受けた。チェーンソーの扱いかたも習った。そのころには、どうやら林業の現場に送り込まれたらしいと、ようやく事態が飲みこめた。森林組合での初期研修が終わった日、再びヨキが軽トラで迎えにきた。しばらくのあいだ、ヨキの家に居候させてもらうことになった。ヨキは、妻のみきさんと、祖母の繁ばあちゃんと、犬のノコと、三人と一匹で暮らしていた。中村林業で働くのは、すでに決定しているらしい。勇気はヨキと一緒の班になった。メンバーは、ヨキ、おやかたの清一さん、五十歳ぐらいの巌さん、七十四歳だという最年長の三郎じいさんだ。

横浜生まれ都会育ちの十八歳・勇気が、野生児のような先輩たちの指導のもと林業の技と心を体得していく。春は、潅木の切り倒しや、苗木の植えつけ。花粉の洗礼を受けつつ、幼い三太が神隠しに遭い、神去桜でお花見。夏は、下刈りや、畑の収穫。神去山から霧が落ちる神おろしに不思議な気配を感じ、初めて見たホタルに驚き、夏祭りにも参加する。秋は、ヒノキの枝打ち。山火事で活躍したのが認められ、いつまでも余所者扱いした住人の態度が軟化した。そして神去山に住んでいる神さま、オオヤマズミさんをお祀りする神事、四十八年ぶりの大祭に参加し、不思議なものを見る。雪が積もってからは、雪おこしをしたり、畑で育てている杉の苗の根もとを藁で覆ったり。することはいろいろある。

山の生き物は、山のもの。山での出来事は、神さまの領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない。山は毎日、ちがう顔を見せる。木は一瞬ごとに、成長したり衰えたりする。些細な変化かもしれないが、その些細な部分を見逃したら、絶対にいい木は育てられないし、山を万全の状態に保つこともできない。ヨキ、清一さん、三郎じいさん、巌さんの働きぶりを見て、勇気はそれを知った。なあなあな山奥の日常を、勇気のままならない恋を、爆笑必至の大祭を、ご堪能あれ。おもしろかったです。

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三浦しをん
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神去なあなあ日常 〔三浦 しをん〕


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