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    2009

07.19

「神の守り人 帰還編」上橋菜穂子

神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド)神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド)
(2003/01/22)
上橋 菜穂子

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はるか、太古の昔に栄えた国、ロタルバル。おそろしき神の名はタルハマヤ。かつて、この神を祭り、最高の栄華を誇った氏族、それが、タルの民の祖先、シウル氏族だった。娘はタルハマヤとひとつになり、〈神とひとつになりし者〉と呼ばれ、圧倒的な恐怖で百年もロタルバルに君臨した。だが、ロタ人の長、カシャル〈猟犬〉、シウル人司祭が手を結び、残酷な神人を殺す決断をくだした。それ以来、シウルという氏族名を捨て、タル〈陰〉に生きる民となり、カシャル〈猟犬〉は彼らを見守ってきた。

かつてのロタルバルの聖地に、〈おそろしき神の流れくる川〉が流れ、少女アスラの中にタルハマヤが宿った。バルサはアスラを連れ、隊商の護衛としてロタ王国に入った。その道中で狼に襲われた時、アスラは大いなる力を召喚し、笑いながら狼を虐殺していった。神が祈りを聞き届けて、神が助けてくれた。だから、アスラは罪の意識を感じることもなかった。そして、自分の召喚に応じてくれると確信した。バルサは強く思った。アスラにあれを召喚させてはならない。人を殺させてはならない。

〈猟犬〉スファルの娘シハナが、父さえもあざむいて、何かの計画を進めていた。その計画を知ったスファルはタンダを助け、二人は川筋の民のネットワークをたどりながら、聖地ジタンを目指す。そのシハナの罠に落ちたバルサは重傷を負った。アスラは「バルサは死んだ」とシハナに騙されたまま、〈神を招く者〉が、〈神とひとつになりし者〉となるべく、ジタンへ向かう。ロタ王国は南北の対立を抱えており、それら氏族の人々が建国ノ儀の行われるジタン要塞に集った。いくつもの思惑が絡み合い、大きなうねりが起きはじめていた。そして、バルサもまたタンダと合流しジタンに入った。

そして舞台は〈タルハマヤの在す地〉と呼ばれた聖都ジタン。臆病で怖がりの少女アスラは、おそろしい神の力を使えるようになって、憎しみを存分に叩きつける快感を知った。だが、人を傷つけるということ、人を殺すということ。その意味を実感したときには、もう何もかも手遅れ。後悔もなにも、役に立たない。苦悩は一生魂につきまとい、消えることもない。バルサは知っている。人を傷つけて生きる人生が、どんなものであるか、いやというほど知っている。この思いはアスラに届くのか。チキサも妹を思う。そして、シハナの計画を阻止することはできるのか。

誰しも身の丈を超えたものを持つと、ロクなもんじゃない。それは力であり、金であり、権力であり…。くれぐれも身を慎みましょう、ということ。そして、国の命運は、ゲームのようにシュミレーション通りにはいかない。それが、自信のかたまりであってもだ。〈神を招く者〉アスラと〈猟犬〉シハナの危うさに、無差別テロを見るようでドキドキだった。


「精霊の守り人」 
 
「闇の守り人」 
「夢の守り人」 
「虚空の旅人」
「神の守り人 来訪編」
「神の守り人 帰還編」
「蒼路の旅人」
「天と地の守り人 ロタ王国編」
「天と地の守り人 カンバル王国編」
「天と地の守り人 新ヨゴ皇国編」
「流れ行く者 守り人短篇集」

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上橋菜穂子
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