--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

07.31

「カンランシャ」伊藤たかみ

カンランシャカンランシャ
(2009/06/23)
伊藤たかみ

商品詳細を見る

隆一は、数年ぶりに学生時代からの先輩・直樹と再会した。直樹は元の部下だったいずみと結婚し、すぐに京都へ転勤となった。その後、人材派遣会社を設立し、その彼が、数ヶ月前にようやく東京へ戻ってきたのだ。隆一はいずみに頼まれごとをしていた。直樹の浮気調査だった。男同士でさりげなく探ってくれと言ったのだ。先輩はどうにも不自然だ。ちぐはぐな感じもする。

かつて隆一の妻が発したものとまったく同じだった。もっとも妻は、こちらが知らないふりをすればするほどぼろを出すようになった。それ以来、隆一は妻とは別居するだけで精一杯だった。いずみは、直樹と別れたいわけではなかった。彼の気持ちがここへ戻ってくればそれでいい。白黒はっきりされないまま、何となくもとのさやに収まればいい。そう願っていた。

直樹は、愛人の愛に捕まって、ずるずるともがいていた。妻と恋人のことを互い違いに思い起こしていた。直樹が結婚していることは、愛だって承知の上でこういう関係になった。ときには、どうしてこんなに腹立たしい女といつまでもつきあっているのかと考えてしまうこともある。もうこれで終わりにしようと思った。着地点は、またいつもの泥沼だった。

二人で会ううちに隆一はいずみのことが気になった。いずみへの想いはますます募り、ついに自分の気持ちを一方的に伝えてしまった。いずみがどう答えるかなどということは問題ではなかった。お互いに寂しかった。腹をくくると、いずみの心はようやく静まってきた。あ、あ、生きていると思った。二人は身体を重ねた。

いずみは隆一のことがあってから、直樹の身勝手なところが許せなくなっていた。今にもこう言ってしまいそうだった。あなたと愛人の間で何の諍いがあったのか知らないけど、私に八つ当たりしないでくれる。だけど、自分にまでいらいらが感染るのは嫌だ。そんな矢先、直樹が病院に運ばれた。脳出血を起こし、身体はなんともなくても、文字が読めなくなっていた。

予備知識なく、伊藤さんの新刊と手に取ったら、苦手な不倫ものだった。所詮綺麗ごとだろうけど、みんな自分勝手。特に直樹と愛なんて、とても共感なんてできやしない。愛については恐怖感さえ覚えた。だけど、不倫という括りさえ取り払えば、恋愛とはこんなものかもしれない。人に恋する瞬間。受け入れる瞬間。これからを思う時。どうにも止まらなくなる気持ち。そして、気持ちがふと離れる瞬間。元に戻れないと気づいてしまった時。誰しもが経験あることだろう。でも、不倫である以上、誰ひとり好きになれなかった。思ったほどドロドロしていないので、伊藤ファンはチャレンジしてみては。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

伊藤たかみ
トラックバック(0)  コメント(2) 

Next |  Back

comments

おひさです(* ̄∇ ̄*)
8月1日に会社合併してバタバタしてますが、
今日、ひさびさに図書館行ってきました♪
盆休みに本読めればいいな★

伊藤たかみ作品、
1作しか読んでないけれど、
けっこう好きな文章でした(〃∇〃) てれっ☆

http://tsutamaru.cocolog-nifty.com/blog/cat14061633/index.html

つたまる:2009/08/02(日) 23:53 | URL | [編集]

つたさん、おひさ~。
伊藤さんは「ミカ!」が一番だと思ってます。
その「ミカ!」を期待しつつ地味に追っかけてます。
ところがまだ出会えていないんだ^^;

しんちゃん:2009/08/04(火) 18:15 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。