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    2009

08.04

「セイギのチカラ」上村佑

セイギのチカラセイギのチカラ
(2009/06/15)
上村 佑

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赤くて、大きな月が出ていた。新宿南口のネットカフェ「サラマンダー」は、日本一の巨大さを誇っている。千を超えるブース、男女別に別けられたシャワー室、利用者同士が気楽にくつろいで楽しめる広いコミュニティスペースなど、従来のネットカフェより、高級かつ居住性の高さを謳っていた。ネットカフェに暮らす人々を、ネットカフェ難民とも呼ぶようになった昨今、「サラマンダー」で家出少女の惨殺遺体が発見された。通報で駆けつけた警察官は現場を見て、被害者が人間であるのかさえ分からなかった。無数の肉片が錯乱していた。シャワーカーテンのレールから切断された少女の首が髪の毛でぶら下がっていた。

伊能はサラマンダーの店内に入った。先日チャットに参加した「異能者の館」でオフ会に誘われたのだ。最高顧問は少年のような瞳を持つ須賀常太郎。名札には、この老人は認知症です。85歳など、書いてある。念力でティッシュがわずかに浮かぶが、副作用で毛髪が抜け落ちる万全大力。異性の注目を浴び、メガネをかけると誰からも注目されない二宮玲子。心の匂いを嗅ぎ、三十センチくらいのテレポテーション能力がある土岐。動物と会話ができるが、相手の動物の習性が身についてしまうタケト。そして、相手の望むことや期待していることを読み取ることができ、グーグル・マップのようなGPS機能を身体に宿した伊能。

全員の異能力を披露し終ったとき、入り口から、ヤクザのような男を先頭に、背広姿の男たちが入ってきた。殺人容疑で逮捕する。玲子は連れ去られた。玲子が容疑をかけられたのは、警察では「赤い月連続殺人事件」と呼ぶ残忍な事件だった。しかし玲子は無実である。そこで異能者たちは、玲子の無実が晴れるよう、真犯人を見つけようと行動する。一方、狂犬のような堂園刑事は、俺が処刑してやると、彼らを個人的に追う。そして暗躍する真犯人は、細菌学の世界的権威である三上をそそのかせて、官僚組織の破壊を目論むテロ計画を進めていた。

前作「守護天使」で笑撃のデビューを飾った上村佑さん。二作目は、六人の異能者たちの活躍を描いた作品。この能力がしょぼい。そして人としてどうかという半端者たちばかりだ。オタクに、詐欺師に、ギャンブラーに、ひきこもりに、ヤクザ。要するに、世間から偏見を持って見られる人たちが、「セイギのチカラ」を持って絶対悪に立ち向かう。ここであれ?と思った。前作の大まかな内容は、ストーカー親父が自分の差し歯を飛び道具にして、仲間二人と協力しつつ、女子高生を守ろうと奮闘する、というもの。本書と設定がすごく似ている。少し安易すぎないか。それにユーモアを含めた笑いも、読者とズレが生じているように思えた。リズム感、スピード感があって、読みやすいのは確かだ。でも前作と比べると物足りなかった。それとも期待が大きすぎたのかしら。ちょっと残念。

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-:2011/08/15(月) 20:00 | | [編集]

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