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    2009

08.05

「ヴィラ・マグノリアの殺人」若竹七海

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)
(2002/09/10)
若竹 七海

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海に臨む〈ヴィラ・葉崎マグノリア〉は、坂道の下から、斜面の途中に建つ全部で十軒からなる建売住宅だ。その空き家になった三号棟で、死体が発見された。死体は両手両足を投げ出した形で、転がっていた。男であることはわかるが、あとのことはなにもわからない。顔も指紋もつぶされていたからだ。駒持時久警部補と一ツ橋初美巡査部長らは、発見者となった児島不動産の社長夫人やヴィラの居住者たちから聞き込みを始める。

もともとの大地主だった高台の旧前田邸に三ヶ月前にやって来たのは、ハードボイルド作家の角田港大夫婦。八号棟の住人・牧野セリナは夫の保険金でここを自分のものにしたホテル南海荘のオーナー。一号棟には葉崎市役所に勤める三島芙由と双子の娘たち亜矢・麻矢が住んでいる。九号棟の伊能渉は中古車自動車の販売会社の社長で、妻の圭子は息子をひたすら甘やかし、夫の稼いでくる金をすべて自分の見栄のために注ぎ込んでいる。七号棟の鬼頭家もこのところ喧嘩が絶えない。鬼頭堂という古本屋を経営する娘の典子に対し、六十歳になる時子がお見合いを勧めては、大変な抵抗にあっているのだ。

二号棟には五代四郎・フジ夫婦が住んでいる。五代四郎は自治会を組織立て、その会長におさまりたい。最近では回覧板に裏ビデオのビラについての悪趣味なシールを貼り付けてまわり、騒ぎを引き起こしたばかりだ。六号棟に一人で住んでいる翻訳家・入江菖子などはシールに真っ向から反対した。十号棟の、やはり独り暮らしの猛烈老婦人・十勝川レツや、四号棟の二人組、中里澤哉と岩崎晃も、反五代派だ。五代の見方になったのは、五号棟の松村朱美だけ。朱美は一言で言えば頭の働きが鈍く、とんちんかんな言動の多いトラブルメーカー。夫の健はファミリーレストランの店長だ。

ホテル南海荘のレストラン〈黄金のスープ亭〉は大盛況だった。ヴィラの住人たちは情報を交換すべく、あるいはたんに誰かとしゃべりたくて、レストランに足を運んだ。一方、駒持ら刑事の捜査は進展がない。誰だって隠したいことのひとつやふたつあり、個人的なことを話す必要ないと、ヴィラの住人たちは正直に答えようとしない。そうこうするうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生した。住人たちの素顔も次第に明らかになり、近所同士が疑心暗鬼になる中、はたして二つの事件のつながりはどこに?

登場人物は多いが誰が犯人であってもおかしくない。みんな怪しい。それにまるで娯楽のように好き勝手に行動している。危機感なんてものもない。警察からすれば困った住人たちだ。でもそのやり取りがとても楽しいし、ふたりを除いては憎めない人たちだ。そう、松村朱美のようなはた迷惑な隣人とは、お近付きになりたくない。だから著者はああいう役割を振ったのかな。それなら伊能圭子もと思ってしまう自分は黒すぎでしょうか。そして犯人は意外なところから出てきた。これはちょっと…唐突?! でも全体的に面白かったです。

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