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    2009

08.09

「学校で愛するということ」中森明夫

学校で愛するということ学校で愛するということ
(2009/03/27)
中森 明夫

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人はなぜ学校へ行くんだろう。気がついたら、誰もがみんな学校へ行っている。物心ついた時には、もう学校へ通っている。まるで、それが当然であるみたいに。何の疑いもなく、毎日、学校へ通う。そう、一年中。人は大人になるまでのその多くの時間を、学校ですごす。学校にしかないものがある。学校でしかありえない行事や、ルールがある。決して疑ったりしない。人はなぜ学校へ行くんだろう?

ここは希望という名の学校だ。正式名称は希望第一高等学校という。みんなはキボコウって呼んでいる。偏差値は高くも低くもない。校舎は古くも新しくもない。ごく平凡な男女共学、どこにでもありそうな私立高校だ。この学校には月に一度の小論文授業がある。全校生徒を対象に一年間、同じテーマで討論したり、レポートを書いたりしていた。年度末には小論文の発表会が開かれる。今年のテーマは、「学校で愛するということ」――。

健一と美春。二人は幼なじみだ。ケンチは屋上に忍びこんでボンヤリしている。授業をサボって、寝転んでタバコなんか吹かしている。一年生の頃からそうだった。いつしかそんなケンチを追っかけて、ハルも一緒に屋上で過ごすようになっている。毎日、同じ制服着て、同じ教室で、同じ先生の授業を受けて、学校に押しつぶされそうで、息苦しくてたまらない。それで空に一番近い場所、屋上にやってくる。

今年の生徒会のテーマはロックンロール。教室の窓がふるえている。ものすごい音が鳴り響いている。倉沢萌美は目を丸くする。体全体に衝撃が走る。この感じ、と矢沢今日子は思う。これだ、これがほしかったんだ。こんな気分は初めてだ、と浅井江里奈は驚く。息が詰まりそうだった。限界が来ると保健室へと逃げ込んでいた。みんなバカだ。バカどもだ。そんなバカになりたかった、と生徒会長は思う。

担任教師に想いを告げる女子生徒。補欠野球部員を応援し続けるチアガール。鼻毛を抜いて並べているバカな男子。男子なんて不潔で、かわいい女の子が好きという女子。憧れの先輩女子に恋した後輩女子。放課後の教室で素っ裸になって抱き合う優等生同士の男子と女子。不倫をしている保健室のセクシー看護士と日本史教師。高校生活は何もなかったと思っている生徒。みんなの視界から消えている存在感の薄い少女。

二年B組の担任教師、通称トンビ。音楽教師の高見沢涼子。全校男子の憧れのマドンナ。十年前、トンビは高校三年生で、リョウは高校一年生だった。この学校の先輩と後輩。リョウは評判の美少女だった。トンビは生徒会長だった。当時のキボコウは今よりずっと自由な校風だった。今よりずっと個性的な生徒たちがいた。通称ニシキはその代表だ。卒業式の朝、屋上から身を投げ出したニシキの死体が発見された。

コギャルのユカタンと、イケメンのニシキと、時代遅れのバンカラのゲンノショーと、三毛猫のニャーコ。奇妙な三人組と一匹が屋上に佇んでいた。この学校に棲む幽霊だ。学校で死んだ子供は、死後三日以内に昇天しないと、永遠に学校に棲みつく幽霊になってしまう。彼らは学校のあちらこちらで繰り広げられる小さなドラマをずっと見守っている。干渉することはできない。幽霊なんだから。彼らはなぜ学校で死ぬことを選んだのか。学校とは。

目新しさのない随分ステレオタイプな生徒と、突飛な生徒が隣り合わせで生活している。退屈な日常が繰り返され、それでいて流されている。視点の曖昧さを売り物にしているようだが、それも中途半端だった。衝撃の最終章らしいが、そちらも空振りしていた。なんか、ふつう。ロクに感想も思い浮かんでこない。学校ってそんなものかもしれない。

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comments

小さな物語がポロポロとこぼれ出て
読むには読んだけど、すぐに内容を忘れちゃいそうな
そんな物語でしたね。

なな:2009/08/10(月) 06:08 | URL | [編集]

ななさん
ふつうすぎて、何も思えやしなかったです。
あ、そう、という感じ。空気みたいな作品だと思いました。

しんちゃん:2009/08/10(月) 19:43 | URL | [編集]

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「学校で愛するということ」中森明夫


JUGEMテーマ:読書 希望第一高等学校、通称「キボコウ」。偏差値は高くも低くもなく、ごくふつうの男女共学私立高校。そんなキボコウで月一回の小論文授業が行われることになった。年間課題は「学校で愛するということ」 語りが三人称のような一人称「僕」なのです

2009/08/10(月) 06:09 | ナナメモ

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