--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

08.14

「星間商事株式会社社史編纂室」三浦しをん

星間商事株式会社社史編纂室星間商事株式会社社史編纂室
(2009/07/11)
三浦しをん

商品詳細を見る

川田幸代。29歳。独身。腐女子(自称したことはない)。星間商事株式会社社史編纂室の朝は、本社ビル全体に流れるラジオ体操の音楽とともにはじまる。幸代は寝不足で鈍く痛む頭を抱え、自分の机につっぷしていた。隣の机のまえでは、後輩のみっこちゃんがリズミカルに跳ねている。跳ねるたびに、制服の下で胸が揺れる。実質的な責任者である本間課長は、あと一年で定年なのをいいことに今朝も遅刻だ。幸代の二年先輩にあたる矢田は社史編纂室の隅にある色あせた布張りのソファでのびていた。室長にいたっては、これまでだれも姿を見たことがなく、名前さえよくわからないので、「幽霊部長」と呼びならわされている。

だいだい、社史編纂室の存在意義からして謎だった。星間商事株式会社は、一九四六年に創立した中規模商社だ。業績は可もなく不可もなくといったところだ。問題は、社史編纂である。五十周年の年は、バブルが弾けて社史どころではなかった。社史を編むことになったのは、二十一世紀に入ってからだった。二〇〇六年が、会社ができてちょうど六十年だ。それに向けて、めでたく社史編纂室が誕生した。二〇〇三年のことだった。しかしいまは、二〇〇七年だ。会社創立六十周年のお祝いは、去年執り行われた。社員全員に紅白饅頭が配られた。社史は配られなかった。まにあわなかったからだ。ゆるい。

幸代は誰もいない社史編纂室で、小説の原稿をコピーする。幸代は高校時代からの友人二人と、楽しく同人誌を作っている。幸代が手がけるコピー本は、サラリーマンが男同士で恋をするストーリーだ。同人誌を作ってイベントに参加するのは、ひそかな楽しみとして、幸代の生活にずっと組みこまれてきた。もちろん会社の人間はだれ一人として、幸代の裏の顔を知らない。そのはずが、本間課長にばれた。しかも、本間課長は言い出した。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」と。社編での同人誌づくりが現実味を帯びてくる中で、社史の調査でぶつかった壁は「高度経済成長期の穴」。

幸代は仕事に同人誌製作にと毎日が忙しい。一方で放浪癖のあるフリーターの彼氏とこのままでいいんだろうか不安になり、高校時代からのサークル仲間がやめると言いだし、たるんだ勤務態度の本間課長は同人誌発行になみなみならぬ熱意を出すし、「高度経済成長期の穴」を調べる幸代に脅迫状が届くと、菓子ばかり食べているみっこちゃんも、女遊びばかりしている矢田も、社史編纂に熱が入るようになった。幸代のBL小説も、本間課長のエセ時代劇調の自伝小説もストーリーは同時進行し、そして星間商事株式会社の繁栄には隠された裏側があったことを暴き出す。「ロマンス小説の七日間」ほど勢いはありませんが、気軽に読めるドタバタ・エンターテイメントでした。


三浦しをんさんのサインは二冊目。

三浦2_r1

他のサイン本はこちらをクリック。→「サイン本」

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

三浦しをん
トラックバック(3)  コメント(4) 

Next |  Back

comments

しんちゃん、こんにちは~!
インフルエンザの流行、しんちゃんのところではいかがですか・・・。私の近辺では、学級閉鎖とか多くて、先生達も苦労されているようです。

ところでこのお話。
しをんさんお得意のBL系とかコミケ?とかの部分など面白く読みました。
でも、メインの謎解き?が、いまひとつソソられなくて、、脅迫状が来た時は、どうなるのかな?と思ったりもしたんだけれど・・・

サイン!!初めて見ました。
しをんさんのサインって、こういう文字なんだ~~(^▽^) なんとなく、文楽ちっくですね♪

latifa:2009/11/24(火) 14:19 | URL | [編集]

latifaさん、こんばんは。
姪っ子の保育園が学級閉鎖にちょくちょくなっているようです。
でも自分は平気。なぜなら、十月中旬にすでに感染して完治したから。
二日間、大熱を発症しましたが、その後の回復は早かったです。

確かに、しをんちゃんがミステリって変な感じかも。

この落書き、をほん、文楽ちっくなサインを三冊持ってます^^)

しんちゃん:2009/11/25(水) 22:18 | URL | [編集]

こんにちは。TBさせていただきました。
しをんさんの好きなことを詰め込んだような小説でしたよね^^;
コミケって行った事はないのですが、人が多そうで、出店する人は締め切りに追われて大変なんだろうなと思いました。
東京に住んでいたら行ってみたいと思うんですけども。
面白かったです^^ミステリのようなコメディのような。
そんなしをんさんの作品が好きです。

苗坊:2010/05/03(月) 15:54 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
エッセイのネタを生かしたような作品でしたね。
そのオタクなところが面白かったです。
そしてなんと言っても作中作に笑いでした。

しんちゃん:2010/05/03(月) 22:19 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

星間商事株式会社社史編纂室(三浦しをん)


面白かった! 先日、友人から借りて読んだ「ロマンス小説の七日間」と似たような構成で、作中作があったりして「1つで2度美味しい」な感じがお得感満載でした(笑)

2009/11/09(月) 12:46 | Bookworm

「星間商事株式会社社史編纂室」感想


登場人物に嫌な人が出て来なくて、全体的に、まったりした雰囲気で肩凝らずに楽しめるお話でした。

2009/11/24(火) 14:16 | ポコアポコヤ

星間商事株式会社社史編纂室 三浦しをん


星間商事株式会社社史編纂室 オススメ! 川田幸代は左遷を受けて社史編纂室に勤務している。 星間商事の60年の社史を作るのが目的の部署である。そこには同じく左遷されてきたみっこや矢田、本間課長がいた。 幸代には、誰にも言っていない秘密がある。友人の英里子、...

2010/05/03(月) 15:52 | 苗坊の徒然日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。