--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

08.15

「福家警部補の再訪」大倉崇裕

福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)
(2009/05/22)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

鑑識不在の状況下、警備会社社長に真っ向勝負を挑む「マックス号事件」、売れっ子脚本家が拉致監禁犯を射殺し生還するという自作自演のシナリオを書く「失われた灯」、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける「相棒」、フィギュア作りに絡む虚虚実実の駆け引きを制する「プロジェクトブルー」――以上4編を収録。『福家警部補の挨拶』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第2集。

「マックス号事件」
原田と直巳は一時期パートナーだった。原田は直巳の誘いに乗り、探偵と強請屋という二つの顔を持つようになった。三年後、稼いだ金を折半し、直巳は大阪へ移っていった。原田の探偵業は追い風に乗って成長し、いつしか警備業も行うようになった。強請家業は過去のものとなり、すべては順風と思われた。そんなとき直巳が舞い戻った。原田は毎月、それなりの金を与えて口を封じてきた。だがそれもそろそろ限界だ。そこに舞い込んだ千載一遇のチャンス。それが、今回のクルーズだった。直巳の自由を奪い、警棒を頭に叩きつけた。

「失われた灯」
金は用意できたのか? 藤堂が八千万を用意したと答えると、明日の夜に家に来るように告げて、辻はのろのろと歩いていく。藤堂はその背中をじっと見ていた。やるべきことは決まった。役者として芽がでなければ、藤堂の弟子になって脚本の仕事をしたい。三室はそう言って、ストーカーよろしく藤堂につきまとっていた。思わぬ使い道が浮上した。演技を指導すると称して、身代金誘拐犯にしたて上げる。その後、三室を薬で眠らせている間に、強請屋の辻を始末し、あとは三室を殺害して抵抗を試みたと正当防衛を主張する。

「相棒」
一夜の隠れ家として、二人だけの稽古場として、この別荘は、立石と内海にとってのオアシスだった。立石と内海が出会ったのは二十歳の冬だ。内海の希望で、中堅どころの師匠に弟子入りした。入門の五年後、人気実力ともにナンバーワンと言われる漫才師になった。人気にとまどい、周囲に流され、自分を見失っていた。それでも、立石には当時の喧騒がなつかしかった。内海はなぜ解散を師匠の命日にこだわるのだ。なぜ半年後でなければいけないんだ。殺害を決めた後も、そのことだけは疑問として残っていた。

「プロジェクトブルー」
新井が社長を勤める玩具の企画専門会社は創立十五年目にして、やっと軌道に乗ってきた。新井と会社の未来が、今夜決まる。新井がやって来たのは、人の気配のない再開発を控えたブロックだった。新井は無言で、相手を睨みつけた。口元をゆがめた西村は、一千万を要求してきた。学生時代にやっていた違法行為。貴重なソフビ人形をコピーし、その複製品をコレクターに売りつけた。両手には既に、手術用のビニール手袋がはまっている。話に夢中の西村は気づいた様子もない。ハンマーを振り上げると、力をこめて叩きつけた。

童顔で眼鏡をかけた小柄な女性。警察バッジを失くし、運転免許証を忘れ、どうにも頼りなく思えてならない警視庁捜査一課の福家警部補。彼女が対面するのは完全犯罪を目論む殺人犯たち。物語の冒頭で犯人は計画通り殺人を行い、我が身を安全圏に置いたと一安心している。そこへ唐突に現れるのが、刑事らしくない福家警部補。刑事コロンボの流れ継承した倒叙ミステリの第二弾である。

このジャンルの特徴はといえば、ずばり犯人と刑事の一対一の対決にある。追い詰められていく犯人は焦り、動揺し、言い逃れようと必死になる。そこに期待するのは緊迫した心理戦。手に汗を握る攻防だ。しかし、福家は終始、鉄仮面で心の動きが見えてこない。ここが自分的には物足りない。それと、関係者に聞き込みにいくたびに、刑事と気づいてもらえず誤解を受ける。お約束なのだが、これが正直面倒臭い。単調でしかない。そういうわけで、いまひとつ乗れなかった。ごめんなさい。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

大倉崇裕
トラックバック(1)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

福家警部補の再訪 〔大倉 崇裕〕


福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)東京創元社 2009-05-22売り上げランキング : 209996おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、 売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(

2009/12/29(火) 20:02 | まったり読書日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。