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    2009

08.22

「武士道エイティーン」誉田哲也

武士道エイティーン武士道エイティーン
(2009/07)
誉田 哲也

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武藏オタクの磯山香織と日舞から転身したお気楽不動心の甲本(西荻)早苗も、高校三年生になった。二人は永遠のライバル。早苗は父の転勤を機に九州へ転校し、全国でもダントツの強豪校である福岡南高校の代表選手に選ばれている。一方の香織が率いる東松学園高校女子剣道部は、ここのところはちょっと団体での苦戦が目立っているけど、それでも剣道の名門であることに変わりはない。香織は後輩の頑固さに頭を悩ませながら、自身の剣道を形作っていく。そして、早苗個人はともかく、福岡南流のスポーツ剣道が嫌いだ。その最右翼である黒岩怜那とは互いに相容れない。香織の宣戦布告を、早苗は笑って受け流した。

もう電話してくんな。敵同士なんだよ。それがお前のためであり、あたしのためでもあるんだ。早苗は自分でも分かっていた。連絡をとり合うのは、ちょっと変なことだって。仲良かったことを逆手にとったスパイっぽいって。そもそもこういうことをしようとしたのは先生たちなんだ。それと、レナ。転校して、その勝利至上主義の校風に馴染めないからって、今も東松剣道部の雰囲気、あたたかさ、潔さに惹かれ続けているからって、彼女にずっと甘えてしまっていた。香織の潔さを尊重するべきなんだ。それが、私たちの武士道なんだ。そう決意した矢先、早苗は膝の靭帯を痛めてしまった。そして最後のインターハイが迫り――。2人の決戦の行方は?

という本編をぶつ切りにするような形で、脇役たちのサイドストーリーが途中、挿話されている。ファッションモデルをやっている早苗の姉の西荻緑子。香織を育てた桐谷道場の玄明先生。福岡南のインチキ教師の吉野先生。香織と早苗の後輩で、東松の先鋒を任されている田原美緒。相手のことが好きで別れる切なさ。歴史に隠された暗い部分。幼馴染みを思うほろ苦い青春。挫折と新たな自分探し。確かに各編とも意外性があって読み応えはある。でも本編に割り込ませる必要があったとは到底思えない。まずは香織と早苗の本編を完結させ、その後に、番外編という形式で収録というのがベストに思えた。

で、本編の方はと言うと、とっても熱かった。美緒に若干イラッとさせられても、それには彼女なりの理由があるわけで、取り立てて嫌悪するほどでもなかった。一番目についたのは香織の成長ぶりでしょうか。とがった部分が影を潜め、丸くなったというか、冷静になっている。だから剣道の場面でも、熱くはあるがじっと見ている緊張感が楽しめた。香織と早苗の対決あり、レナとの対戦もありで大満足だった。そのあとに、進路のフォローまであって、お腹いっぱいという感じ。そして、すべての道は、武士道に通じている。期待通り、おもしろかったです。

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誉田哲也
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comments

こんにちは。
三部作、本当に面白かったです。
わたしもやはり香織の成長が印象的でした。
でも早苗もきちんと進む道を見つけたし、
3年でしっかり成長しましたね。
早苗のお姉さんも剣道はやらないけど「心は武士道」でした。
(どうも年齢的に「お父さん目線」で読んでしまってます。)

綺麗に完結しているので
「ナインティーン」はおそらく出ないでしょうね。

木曽のあばら屋:2009/08/23(日) 23:28 | URL | [編集]

木曽のあばら屋さん、こんにちは。
香織の成長はとても印象的でした。
一年前にストリートで大暴れしたとは、とてもとても^^;
早苗はそこそこでしょうか。なんたって、お気楽不動心ですから。
たぶん終わっちゃいましたね。自分も「ナインティーン」はないと思います。
でも大人の事情もあるわけで・・・あったりして。

しんちゃん:2009/08/24(月) 18:34 | URL | [編集]

こんにちは。
確かにサイドストーリーの挿入は「?」でしたね。
それでも、楽しみにして待っていた甲斐があったと思えるくらい面白かったですが。

私は「ナインティーン」はありうるかも、と。
実は、一番綺麗に完結したのは「シックスティーン」と感じましたv-7

ドウ:2009/09/22(火) 09:52 | URL | [編集]

ドウさん、こんばんは。
サイドストーリーと本編は一応繋がってはいましたが、違和感ありましたね。
作風が違いすぎて馴染みにくかったです。

三部作の完結は動かないとしても、今回の短編のようなものは可能性ありそうに思いました。

しんちゃん:2009/09/23(水) 20:26 | URL | [編集]

TBさせていただきました。
おもしろかったです。
>すべての道は、武士道に通じている。
はいはい。剣道やる人生をやってみたかったと思うほど楽しく読めました。
香織と早苗の今後の活躍を祈念いたします。

時折:2009/10/06(火) 07:47 | URL | [編集]

時折さん
剣道やる人生ですか?そう思う読者は多いかもしれませんね。
でも防具のにおいに耐えられるかが心配…。
中学の体育授業で経験しましたが、あれはハンパじゃないです。
今後は出版社次第でしょうか。でも売れてますよね。

しんちゃん:2009/10/07(水) 22:20 | URL | [編集]

あたしは、
早苗と香織とレナの三つ巴のストーリー展開を期待してました( ノД‘)シクシク…

そして、
お騒がせ清水とレナがくっついて欲しかった!?
ま、それは、無理か~(。-_-。)ポッ

つたまる:2009/11/04(水) 01:03 | URL | [編集]

つたさん
意外なカップル誕生はありですよね。
でもなかった。あいつはどこへ。

まあ完結してるから良しですか?

しんちゃん:2009/11/04(水) 22:52 | URL | [編集]

三部作の完結だったんですね~。
そう言われてみればそんな終わり方でしたもんね。
吉野先生と桐谷玄明の再会や、緑子と巧のその後あると思ってたんですけど、巧たちはあのまんま別れたってことになるんですね。

確かにこれだけ熱い青春読んでしまうと、剣道やりたかったな~って思っちゃうのありますよ。私、思いましたもん。
これだけのことに熱中する高校時代っていうのいいな~って思いました。

あ、ところどころに入るサイドストーリーのせいだったのか、前2作に比べてちょっと進み遅くなりました。吉野先生のくだりは面白かったですけどね。

じゃじゃまま:2010/03/04(木) 12:02 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
青春三部作、終わっちゃいましたねー。
これでまたヒトゴロシの誉田哲也に戻るのでしょうか(笑)
なんにせよ、これからも読み続けたい作家の一人ですよね。

しんちゃん:2010/03/06(土) 18:57 | URL | [編集]

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誉田哲也『武士道エイティーン』


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