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    2009

08.24

「ダッシュ!」五十嵐貴久

ダッシュ!ダッシュ!
(2009/07/07)
五十嵐貴久

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陸上部の天才アスリート“ねーさん”に思いをよせ、忠誠を誓ったイノケンたち4人。彼女のことを、仲間内では“ねーさん”と呼んでいる。ただし面と向かっては“桃子先輩”であり、オフィシャルな場に出れば“菅野さん”と、その呼称はくるくる変わる。なぜならねーさんは、“ねーさん”と呼ぶと烈火のごとく怒るからだ。参考のために言っておくと、ねーさんのファンクラブ会長はリョーイチで、代表がイノケン、親衛隊長がメタボン、ヘッドがわび助だ。

四月に新学期が始まったその日から、ねーさんは学校に来ていなかった。わび助が春日部の駅でねーさんとばったり会った。何してるんですかって声かけたら、クラブに行かないかって、いきなり誘われた。ねーさんらしくない台詞だ。まあ、ねーさんが行くというのなら、どこでもつきあいますけど。クラブで足をひねったねーさんは、それから学校を休んでいた。あの時は軽い肉離れぐらいに思っていたけれど、ねーさんは骨肉腫だった。

ねーさんは既に足を切断しなければならないことを知っていたのだ。足を切ってしまえば、ダンスどころか歩くことさえできなくなる。それがわかっていたから、ねーさんは決して似合うわけでもないクラブへ行こうと僕たちに言ったのだ。ねーさんも人間だ。一人ですべて背負えるほど強くはない。ぼくたち四人には何の力もないけれど、少しでもねーさんの支えになれたらと、一日も欠かさず病院に通った。そして手術の日が決まった。

手術の前に、会っておきたい人がいるのか訪ねてみた。すると、サーフィンのプロを目指して世界中を旅して回っている杉田さんに会いたいという。ねーさんが一年の時、杉田さんは三年生で二人はつきあっていた。とにかく、やってみよう。その杉田っていう人を捜してみよう。地球にいることは確かだろう。目的はひとつ、杉田達也を捜すことだ。難しいのはわかっている。だけど、男にはやらなければならない時があるのだ。

奔走の末に連絡はついた。ねーさんは手術前に杉田さんが来るのを楽しみにしていた。手術間際になっても、ねーさんは杉田さんが来ることを信じていた。でも、結局杉田さんは間に合わなかった。ねーさんが杉田さんと会うことを拒否するようになったのはそれから。杉田さんは会えないまま再び旅立った。その杉田さんから日本にトランジットで寄ると連絡があった。滞在時間はわずか四時間。頑なに会うことを拒否するねーさんとの我慢くらべが始まった。

ヘビーな内容を重く感じさせない。そこはさすがと言いたい。ジャンルは児童書になるのでしょうか。出版元がポプラ社なので、大きくは外れていないだろう。病気は別にして、この設定と似た環境の中学時代を過ごしたことを思い出した。三年生のかわいい女の先輩。それに群がるひとつ下の自分たち。放課後はいつも一緒だった。たぶん、みんなが好きだった。でも、抜け駆けはしなかった。それが当たり前だった。そういうのを思い出したら、キュンとなった。そんな恥ずかしい告白は別にして、いろんな恋をしよう。そう思った。

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五十嵐貴久
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ダッシュ!クチコミを見る # 出版社: ポプラ社 (2009/7/7) # ISBN-10: 459111029X 評価:79点 埼玉県春日部市にある高校を舞台にした爽やかな青春小説。 といってもゴリゴリといろいろ盛り込んであるのではなく、非常にすっきりとした展開。読みやすくもあった

2010/01/23(土) 14:54 | デコ親父はいつも減量中

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