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    2009

08.30

「Lady,GO」桂望実

Lady,GOLady,GO
(2006/07)
桂 望実

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南玲奈は、高校を卒業して以来六年近く、派遣生活をしている。玲奈は現在二十三歳。派遣は気楽でいいが、突然首を切られてしまうこともある。貯金はほとんどない。少しあったが、先日フラれた勇太に二十万円あげてしまったから今はピーピーだ。えみりとは三つ前の派遣先で知り合った。以後、たまにメールで近況を報告し合っている。来月アパートの更新だから、次の派遣先を早く決めたい。そう告げた玲奈に対し、えみりは体験入店を勧めてきた。えみりは今キャバクラで働いていたのだ。

絶対に場違いになる。わかっている。地味だし、暗いし、男に擦り寄れないし、美人じゃないし、嘘もつけないし、巨乳でもない。でもタイニューで七時間働けば、帰りにキャッシュで二万円貰える。二万円は確かに助かる。派遣だと今月働いても、翌々月にならないと給料は振り込まれない。今月の生活費が心細い。離婚してお互いに再婚した両親もあてにならない。玲奈には頼れる人はいない。二万円は稼げた。だが、えみりは自分の成績を上げるために店を紹介していた。ちょっとショックだった。

未だ金欠の玲奈に救いの手を差し伸べてくれたのは、高校の同級生のお姉ちゃん、麻生泉だった。はっきり覚えている。顔立ちは地味で、ブスではないが平均点よりは確実に下だった。男にちやほやされるタイプの女ではなかった。どっちかというと男の気持ちを繋ぎ止めたくて、尽くして貢ぐ類の女だったはず。なのに、見違えるように綺麗になって、魅力的な女性に変わっていた。泉は六本木のキャバクラで美香という名で働いていた。昔の私を見ているようなの。素質あると思う。美香は、玲奈を店で働かないかと誘ってくれた。

最近のニュースでは、女の子の将来なりたい職業のひとつに、キャバ嬢とこたえる女の子が多いという。なんちゅう世の中なのでしょう。テレビドラマなどの影響でしょうか。そういう嘆きは置いておくとして、本書は、自分に自信のないヒロインが、場違いな職場で奮闘する姿を描く成長小説だ。彼女のマイナス志向ぶりは痛い。しかし、自分の夢を見つけて、巣立っていく姿は爽快だった。

それに脇役たちにも魅力があった。オカマでも一流のスタイリストのケイ。劇団員とキャバ嬢の掛け持ちをしているしほ。№1キャバ嬢の美香。敏腕店長の羽田。ヒロインを含め、みんな手っ取り早くお金をもうけようと考えていないところに好感が持てた。必死に努力もしている。そして目標を立てている。在り来たりな、お水一辺倒になっていないところが、本書のいいところだったと思う。おもしろかったです。

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