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    2009

08.31

「白雪堂」瀧羽麻子

白雪堂白雪堂
(2009/07/01)
瀧羽 麻子

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シラツユは基礎化粧品のブランドで、売りは徹底的な無添加製法で、天然成分にこだわり、主要な工程はほぼ手作業で作られている。とにかく、白雪堂といえばシラツユ、というほどの代表的商品で、発売当初は今よりももっと勢いがあったらしい。創業者の娘であり、シラツユを作った女性を、社員たちはマダムと呼んでいる。入社二ヶ月目の新人社員・峰村幸子は、シラツユの三十周年キャンペーンを、マーケティング部の代表として担当することになった。その会議にはマダムも出席していた。

一方で、峰村は大学院に進んだ彼氏の直也とは最近うまくいっていない。学生同士のときは、会いたいときにはいつでも会えた。状況が一変したのは、峰村が就職してからのことだ。直也と会いたくないわけではなかった。ただ、今の自分には時間が足りないのだ。そして、余裕も。まだ学生の直也に理解できないのはしかたがないのかもしれない。社会人として働いていくというのがどういうことなのか。どれだけ大変で、どれだけ体力と気力を消耗するものなのか。言い争いを重ねるたびに、すれ違いの感覚はつのっていく。

企画書作りが始まって、看板商品のシラユキの売上業績が信じられないほど縮んでいることが明白になった。わたしたちが、なんとかしないと。でも、マダムは今のままで変えたくないようだ。峰村はあるプランを思いついた。平行線だったマダムもついに折れた。とんとん拍子に話が進んでいた。だがその矢先、外資系の大手の化粧品会社に企画をとられてしまった。外部に企業秘密がもれた? 社内は企業スパイ疑惑に揺れ、頼りになる先輩が槍玉にあげられ、さらに吸収合併という大波にも飲み込まれる。峰村はどう乗り越えるのか。

主人公は新入社員。なので、右も左も分からない。周りにいる人たちは、すでに仕事のやり方やスタンスを築きあげている。また、その人の年代によって、仕事に対する距離の取り方が違っている。主人公は、時に先輩を頼りにし、同期にもアドバイスをもらい、どきどきしながら毎日をじたばたしている。重要なプロジェクトに抜擢された彼女にできることと言えば、必死になって頑張って努力すること。どんなに苦しくても弱音を吐かないこと。上向きな姿勢を貫くこと。だけど、どうにもならないことは突然やってくる。

会社勤めって、いろんな要素があるなとつくづく思った。会社を守るために、自分の部下を疑わなくてはいけないというのはしんどい。窮屈でおもしろくないと飛び出す者がいれば、現状で満足している会社は物足りないという者もいる。このままがいいと思っている者もいる。中にはサボっている人もいるかもしれない。主人公のように、毎日をこなすのに精一杯の人もいる。社員とは、企業戦士なのか、歯車の一つなのか、ただの駒なのか。会社は何をしてくれるのか。何を与えてくれるのか。そんな難しいことを、少し考えてしまった。作品自体は、軽く読めて面白かったです。でも少し淡白だったかな。

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瀧羽麻子
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