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    2009

09.01

「ガール!ガール!ガールズ!」宮下恵茉

ガール!ガール!ガールズ! (teens’best selections)ガール!ガール!ガールズ! (teens’best selections)
(2009/06)
宮下 恵茉

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主人公は中二女子の木内日菜。学校生活のメインである部活はテニス部。誰をハズすか決めるのは、だいたいあゆ。テニス部のキャプテンで、クラスでも目立つタイプだけど、声も体も、ついでに態度もむだにでかい。あゆのことは、正直言って好きじゃない。だけど、部活内でいい位置をキープするためには、一緒にいなければならない。適当にほめて、同調してると、単純なあゆは、「心友」なんて言ったりする。女子の世界は、弱肉強食。強いものにはへつらって、弱いものは見下して。みんな思ってるに決まってる。自分だけは、絶対にハズされたくないと。

女子の世界には、目に見えない法則があると気づいたのは、日菜が小学校四年生の頃だった。いつ、どんなことで足をひっぱられて、一人ぼっちにされるかわからない。男子と仲良くしすぎないこと。「まね」と「おそろい」の違いに気をつけること。みんなと同じものを好きでいること。放課後の約束は絶対に守ること。中学に入ると、女子の世界はますます厳格かつ過酷になった。ポイントは、バランス。いい子すぎず、悪すぎず、ダサすぎず、まじめすぎない。それが大事。この世界を平和に生きてきた。それが、あいつの一言で、私の世界は崩壊した。

「木内って、お前だろ?」日菜を爆心地のようにして、まわりの女子数人が後ずさった。藤崎翔音は、ダントツ一位のルックスだ。当然、女子に大人気。けど藤崎翔音は女子としゃべらない。それはもう、徹底的に。そのストイックさにやられて、熱狂的なファンが増加したのは言うまでもない。実は、あゆも、その一人だ。その藤崎翔音が、日菜にしゃべりかけてきた。「下の名前、なんていうの?」それだけを聞いて、藤崎翔音は、日菜の前から歩み去った。あゆは、顔面蒼白。目が死んだ魚のようになっている。そして、おもむろに涙をこぼすと、一直線に走り出した。

こんなつまらないことではずされるなんて、女子の世界ってすごく大変。男の世界では考えられない。そしてもう一人登場するのが、公園デビューできずにいる元いじめられっ子の母親。学生時代は毎日が地獄で、会社でも、どこでだって人間関係が上手く取れずに、今度はママ友を作れずに家に引きこもっている。そんな似たもの同士が出会い、しんどい女の子の世界を乗り越えていく。男の自分にとって、この閉塞感はよく分からない。でも、本当にあるのでしょうね。強い立場にいるやつをハズしてやればいいのに。しかし、自分の保身でいっぱいいっぱいか。集団心理ってほんと怖い。自分ひとりだと何もできないくせに。

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