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    2009

09.02

「サッカーボーイズ14歳 蝉時雨のグラウンド」はらだみずき

サッカーボーイズ 14歳  蝉時雨のグラウンドサッカーボーイズ 14歳 蝉時雨のグラウンド
(2009/07/28)
はらだ みずき

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部室に残っていたのは、いつもの顔ぶれだった。キャプテンの武井遼介。Jリーグの下部組織を離れて入部した星川良。眉毛の濃いシゲこと山崎繁和。実力は折り紙つきのテクニシャン青山巧。ラーメン屋の一人息子でアツシと呼ばれるようになった浅野篤。部室にいる五人は、背中に「SAKURAGAOKA FOOTBALL CLUB」のロゴ入りのサッカー部揃いのブルージャージを着ていた。その時、部室のドアがノックされた。野球部のユニフォーム姿の、通称・オッサが、暗がりに立っていた。元ゴールキーパーが帰ってきたのだ。

桜ヶ丘中サッカー部は、噂されていた新しいコーチの赴任は見送られ、サッカー経験のない理科の教員である湯浅が顧問を務めていた。星川は満身創痍で、別メニューでの自主トレモードに入っていた。怪我を負ったゴールキーパーの西牧哲也は、復帰に二ヶ月かかりそうだった。それもあって野球部をやめて入部したオッサには期待がかかった。大会が始まってみれば、ゴールキーパーとして哲也より上と見込まれていたオッサが、安定感を欠いていた。シュートが飛んでくる。オッサはゴール前でボールウォッチャーになった。

新一年生の中では、やはり輝志のプレーが際立っていた。輝志は遼介たちがかつて所属した桜ヶ丘FCで監督をしていた小暮の息子だ。もうひとりは、女子部員の蜂谷麻奈。女子ながら男子を翻弄するような技術の高さを見せた。桜ヶ丘中サッカー部に新しい風が吹き始めていた。ただ、遼介には気がかりになっていることがあった。サッカーのことに詳しいコーチの不在に、危機感を抱いていた。そして、オッサはつまらないミスの連続で、チームに不協和音を生じさせてしまった。

シリーズ第三弾は、なんと言っても、オッサは立ち直ることが出来るのか、というところが読みどころ。再起するのはわかっている。でも読ませてしまう。感動もするのだ。そして、ゴールキーパーは、一度のミスで致命的な結果を招く。そういう特殊なポジションを掘り下げているところが目新しい。また、フォーメーションやポジションチェンジといった、サッカー経験者や通の人たちを喜ばせるような手も加えられている。

目立つのは得点を取る人。確かに点が入らないと勝てないスポーツだ。でもサッカーは十一人でする団体競技で、ひとり一人に役割があって、ボールが繋がっていかないと、ゴールに結びつかない。ディフェンダーが相手の得点チャンスを防ぎ、最後の砦となる守護神のゴールキーパーいて、ゲームとなる。そこがしっかりと描かれているし、試合に勝って優勝することだけが感動じゃないことも教えてくれている。面白かったです。これぞサッカー小説です。サッカーのファンで、まだ読んでいないという方は、「サッカーボーイズ13歳 雨上がりのグラウンド」から、ぜひどうぞ。

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