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    2009

09.08

「あの子の考えることは変」本谷有希子

あの子の考えることは変あの子の考えることは変
(2009/07/30)
本谷 有希子

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巨大な清掃工場が見える高井戸のボロアパートで、高校の元同級生の巡谷と日田はルームシェアをしている。二十三歳にして処女で、自分は臭いと信じながらも不潔な日田は、ゴミ処理場から出るダイオキシンが「自分の臭さと手記の書けなさ」の原因だと思い込んでいる。日田が手記を書き始めたのは中学一年の頃からで、十年のあいだに仕上がったのは、結局十枚くらいが三本しかない。そして彼女はアパートの隣室のゲシュタポおばさんと仁義なき騒音合戦を繰り広げている。さらに日田はとんでもないことを言い出した。ダイオキシンのせいで、性欲がすごい勢いで強くなってきて、このまま性欲が抑えきれなくなったら、乞食を犯しちゃう、と。

同じく二十三歳のフリーターの巡谷は、日田ワールドを炸裂させる友人を、「あの子の考えることは変」とつねづね思い、適度な距離で見守っている。そう思う巡谷自身も、なかなかどうして変な女だ。セフレの横ちんの彼女は海外に渡っており、その彼女と別れさせるために横ちんをデブの怪物へと変貌させ、さらにそそのかして無理やりマッシュルームカットにさせて、モテない男に仕立て上げている。Gカップのおっぱいを自分のアイデンティティとし、おっぱい至上主義を豪語。裏を返せば巡谷にはおっぱい以外に何もない。そして時々感情が剥き出しになってしまう。そのどうにもならない状態を、日田は「グルーヴしてる。」と命名している。

とにかく主人公たちの生々しいガールズトークが過激だ。笑えるけれど、危険すぎて書けない。例えを出そうと頭をひねるが、どうしたって下ネタになってしまう。ともかく、どちらも性的なコンプレックスに悩んでいる。そんな彼女たちは、自分自身を守るため「変」にしがみ付いている。だが彼女たちは必死で生きているだけだ。このぎりぎりアウトな感じの二人の痛さを見て、読者は少し安心するかもしれない。誰だって、悩みの一つや二つはある。性の悩みだってあるだろう。でも、こういう話は、同性同士で、酒でも入れてわいわい騒ぎながら盛り上がる話であって、シラフでは理性のブレーキが邪魔をする。気になる方は、この変な友情小説を読んでください。それが一番。

これが二冊目となる本谷有希子さんのサイン。

本谷2

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