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    2009

09.14

「船に乗れ!2独奏」藤谷治

船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ!(2) 独奏
(2009/07/02)
藤谷 治

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音楽一家に生まれたものの、芸高受験に失敗し三流音楽高校に入学した津島サトルは、オーケストラ合宿、市民オケでの初舞台、文化祭などを通じて、チェロに悩み、恋と友情を知った。オーケストラの発表会後、ピアノの北島先生を交えたトリオで臨んだホーム・コンサートを経て、南枝里子との距離感をグッと縮めた。津島と南は、はっきりと親しくなった。学校の近くにある喫茶店でお喋りしたり、クリスマス・プレゼントを交換したりした。一緒にいればいるほど好きになった。

一月のある日曜日、南とともにオペラ「魔笛」を観劇して、信じられないほどの幸福感を味わう。高校二年生になり、さらに音楽漬けの毎日が続く。新一年生は、自分たちより技術的にはっきりと高度で、津島と南は焦燥感をつのらせる。突き上げられてる感じだ。そんな中、オーケストラ発表会に向けての練習が、また始まった。南は第二ヴァイオリンの、津島はチェロの、それぞれ〈トップ〉となる。だが荷が重過ぎる演目は前途多難で、やっかいで出口の見えない苦行だった。けれどもそれはほんの一部でしかなかった。

佐伯先生のレッスンは与えられる課題がさらに高度になり、分量も多くなった。さらに、フルートの天才・伊藤慧から、十月の文化祭で一緒に演らないかと誘われた。そのすぐあとに、今度はピアノを教わっている北島先生からも楽譜を渡された。十二月の生演奏のパートナーに指名されたのだ。二年生になったばかりだというのに、この忙しさはなんだろう。津島は焦りつつも嬉しかった。しかしこの時期に向けられたお誘いは、これだけで終わらなかった。夏休みを利用してドイツに短期留学することが決まったのだが――。

本作の副タイトルは「独奏」。その不吉なタイトルが物指す通り、ストーリーは独りの方向へと突き進んでいく。南の音楽に対する熱情、貪欲な向上心、芸術への挑戦する心は、あふれかえるほどだった。それは、常軌を逸してあふれるがゆえに、南という人間を飲みこんでしまうほどだった。津島君の家がお金持ちだから。はっきりいって、津島君のチェロより私のヴァイオリンのほうが、絶対才能ある。努力だって人の何倍もしている。それなのにどうして私じゃないの? どうして私は留学にいかれないの? これは彼女の本音であり、深い闇への第一歩だった。

前作の「合奏と協奏」では音楽を楽しんでいた。音楽のすばらしさが溢れていた。それが音楽を楽しむことを忘れた「独奏」では、急転直下の展開に。これ以上はネタばれになるので書けません。なんとも後を引く終わり方で、早く続きが読みたいです。まだ途中だけど、すごい大作になる予感がぷんぷんと匂ってくる。最終巻で、光は見えるのでしょうか。音楽は闇から救ってくれるのでしょうか。それとも……。そして第一巻だけでなく、第二巻でもサイン本をゲット。第三巻もサイン本で揃えたいなぁ~。


藤谷治さんのサイン。

ふじたに2

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藤谷治
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comments

三巻の感想も書いてほしいです♪

*:2010/03/11(木) 18:45 | URL | [編集]

*さん
発売月に買ったものの、未だ読めずです。
仕事の忙しさ、それ以前に買った本、追いかけてくる図書館本。
頑張って、読んでいるのですが...。

読みたいし、書きたいです!
なんたって藤谷コンプのファンですから^^)

しんちゃん:2010/03/12(金) 23:34 | URL | [編集]

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とはいえ、主役は音楽(藤谷治『船に乗れ!? 独奏』)【ネタバレ注意】


?をもとめて本屋を何軒も探し回り、5軒目でようやく発見する。 ?で予告されていたとおり、「僕」を取り巻く状況は?に入って急激に転回していくけれど、そのうち大きな二つの出来事は主としてト書きで、あるいは他人の口を借りて説明される。直接のせりふの積み重ねでな...

2009/09/23(水) 01:06 | やぶろぐ

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