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    2009

09.21

「はむ・はたる」西條奈加

はむ・はたるはむ・はたる
(2009/08/20)
西條 奈加

商品詳細を見る

孤児ばかりのすり集団の一味だった、勝平、三治、登美たちは、深川三軒町の金貸し・お吟との縁で、今では御家人の長谷部家に見受けされる身。稲荷鮨売りやお吟の手伝いをしながら、次第に働くことの意味を学び始める中、長谷部家の次男で”ふらふら病”と揶揄される、旅暮らしの柾さまが帰ってきた。柾さまは得意の似顔絵で商いをしながら、子供たちと知恵を合わせて様々な事件を解決していくのだが、そのうちに柾さまには忘れられない男女の仇がいることが明らかになる――《出版社より》

勝平ら子供たちは、仲間十五人で掏請やかっぱらいをして食いつないできたが、ちゃんとお上の裁きを受けて、長屋に住めるようになった。それも長谷部の婆さまのおかげだ。御家人の母上で、嫁のご新造ともども手内職に稲荷鮨をつくっている。子供らはその稲荷を商っている。婆さまは十五人の身元引受人でもあるし、大恩人ではあるのだが、口うるさくて厳しくて、しょっちゅう雷をおとす。この世に怖いもんなしの勝平が、唯一頭の上がらないのがこの婆さまだ。

昔の過ちはなにかと後をひく。長屋の大人たちは含みのある目つきで遠くから彼らをうかがって、こそこそと陰口を交わす。それとは逆に子供連中は、からかったり意地悪をしたりする。中でも長治だけは律儀な奴で、毎朝判を押したように悪態をついてくる。その長治がいなくなった。当然、勝平らは疑われる。だが勝平は、子供に弱い。困っている小さなものは、己が守るべき子供だと思っている。勝平は長治を探そうと言い出した「あやめ長屋の長治」。

盗人の子だからと少女は疑われ、神棚から盗まれた猫神さまを探す「猫神さま」、長谷部家の跡取り息子が武士をやめて町人になると言い出し、御家人は町人から金を騙しとっていた「百両の壺」、仕出し屋に新しくきた内儀はならず者に脅されていて、内儀は誰よりも倅に知られたくないと耐えている「子持稲荷」、言葉がしゃべれずに知恵が足りないと思われていた花だが、聡明だと分かった時と前後して、行方がわからなくなってしまった「花童」、かつて柾さまの剣術の師匠を謀って殺し、一切の財をうばって逃亡した男女を見つける「はむ・はたる」。

前作「鳥金」の続編になる本書だけど、連作短編になったためか全体的に薄味になっている。各編によって主人公が次々とバトンし、孤児の一人ひとりにスポットが当たるものの、代わり映えのしないエピソードばかりで、設定が生かされていないような気がした。またスーパーバイザー役の柾さまにしても、扱いがぞんざいで、小出ししては引っぱっていた敵討ちですら、あっさりと片付けてしまう。ええっ!と、こちらが驚くほどに。しかもエンディングが前作とほとんど同じって、これにはさすがに呆れてしまった。前作の出来が良かっただけに、残念な第二作だった。

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西條奈加
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はむ・はたる*西條奈加


はむ・はたる(2009/08/20)西條 奈加商品詳細を見る 心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去...

2009/11/13(金) 06:47 | +++ こんな一冊 +++

はむ・はたる<西条奈加>-(本:2009年読了)-


はむ・はたるクチコミを見る # 出版社: 光文社 (2009/8/20) # ISBN-10: 4334926746 評価:90点 絶妙のさじ加減で、読むものの心をジンワリと暖かくさせる江戸下町人情物語。軽妙な文体でさらさらと流れていくのに、しっかりと胸に残るのはなぜだろう。 親に捨

2009/12/16(水) 00:39 | デコ親父はいつも減量中

はむ・はたる(西條奈加)


連作短編集。「烏金」の続編。・・・でいいのかな。浅吉の尽力で「稲荷鮨売り」をして生計を立てられるようになった孤児たちと、若いお侍さんの物語。

2009/12/20(日) 07:32 | Bookworm

はむ・はたる 〔西條 奈加〕


はむ・はたる光文社 2009-08-20売り上げランキング : 425996Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去への思いを描く青春時代小説。 (BOOKデータベースより)

2009/12/26(土) 20:00 | まったり読書日記

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